実は、在宅医療に携わる医療スタッフを対象に、

グリーフケアの勉強会を開く予定ですスター


今、何をお伝えしようか考えながら、

資料作成をしているところです。


そこで、気づいたことは...

医療者と利用者(患者サイド)では

見える景色、感じるものが

根本的に違うということです。


なので...

私の実体験を交えてお話しをしていけたらと

ただいま、構想を練っております看板持ち


ということで。

今日は私の体験を書いていこうと思います。 


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ちゃーこの病気は

脳幹グリオーマでした。


「治療という治療がない。

残された時間に、たくさんの思い出を作るように。」

と診断と共に告げられました。


そして

「できる限りお家で過ごせるように。

体調が良いうちから、訪問看護、リハビリを受けて

往診医の先生とも関係をつくってください。」


という流れで、

たくさんの医療者や難病の子を支援する団体の方々に支えてもらいながら、闘病生活を送りました。



しかし…願い叶わず。

ちゃーこはお空に旅立ちました。



ちゃーこが居なくなってからは。

急にポッカリと穴が空いた感覚に陥りました。


あれだけ忙しかった私の役割や予定は

あっけなく全てなくなります。

頻繁に訪問してきてくれる医療関係者も

ぱったり来なくなりました。


当たり前だけど。

もう、全て終わりなのです。


訪問看護の皆さんは戦友みたいな...同志というか。

訪問に来てくださった医療者の存在が、

どれほど私の支えとなっていたのか。

身に染みてわかりました。



私は暗闇にほっぽり出されてしまって。

世の中から見放されてしまったような...


これから、何を支えに生きたらいいのか?

誰を頼れいいのか?


そんな気持ちになりました。



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幸いにも。

我が家がお世話になった訪問看護ステーションは

徒歩5分の距離🏠


なので...日常生活において、よく会うのです。

息子の登下校、ワンコの散歩、買い物、通勤etc...

その度に、声をかけてくれたり、

遠くから見つけて手を振ってくれる。

時間があれば立ち話したり。

そして、ついには、私の転職の相談も笑

(これを機に、私は訪問看護に転職しました。)


一周忌にはお線香をあげにきてくれました。


そんなふうに、

「繋がってもらえる存在」

「見守ってもらえる存在」

を感じることができたからこそ、

私達家族は前を向くことができました。



この経験こそが

私が感じたグリーフケアの始まりでした。


グリーフケアは語るだけではありません。 


そっと見守ること

あなたが大切だとメッセージを送ること


それを必要なときに、

相手が受け取ることで心と心が響き合う。

それが、グリーフケアの本質なのだと

今、振り返って気づくことができました。


これが、私のグリーフケアの原点ですクローバー












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