あさイチの3.11特集「13年の子育て日紀」を観ました。

やばいヤバい...悲しい悲しい悲しい悲しい

(NHKオンデマンドで観れます)

 

 東日本大震災で、家族を亡くした親子

原発事故で自宅から離れて避難している親子

それぞれの13年間のインタビューでした。


どのお話も、

全て心に響くものでした。


 

当時、小学生で、

母親とお兄さんを亡くされた方は...


「親が悲しむから震災について話せなかった。」

「私がみんなを笑わせて元気にさせる。」

と心に決めて、笑顔を忘れずに生きて来られたと語られていました。

 

 

 

その他にも

原発事故で突然に故郷を離れ、

家も友人も失った親子のお話もありました。


どのお話にも共通するものは、

 

親は子を想い...

子は親を想う...

 

 という事実。



お互いに哀しみを背負って

必死に耐えているのを知っている。

 

だからこそ

お互いに「言えない気持ち」があり、

「強い自分」にならないと生きていけない。


そんな現実が垣間見ることができました。


 

 

 



視聴者FAXでは...

「みんな強くなんかないんです。強くならざるおえない。」


「仕事を失い、家を失い、ローンだけが残った。

でも生きていかないとならないんです。」


「はじめから強い人なんか一人もいません。」

 

そんなコメントが届いたことも印象的でした。




震災から13年の月日が経ち、

当時、小学生だった子も成人を迎えています。


たくさんの葛藤を抱えつつも、

親子で支え合いながら、

それぞれの居場所を見つけていく様子に

私はたくさんの勇気をもらいました!!

 

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哀しみをも、背負うものも、全く異なるし。

比べるものではありませんが...

番組をみて、

私は息子のことを考えさせられました。

 

 

家族で、ちゃーこのことはよく話をしています。

しかし、それぞれが抱いている、

自分の哀しみを口にしたり、表出しているか、

というと...

我が家では家族みんながあまりしていません。 


 

でも、お互いに「哀しみを抱えていること」を

知っています。

お兄ちゃんは、家では泣いてなくても

昔は学校で泣いていたことを先生から聞きました。


ちゃーこと一緒に登校すること、

学校でお世話してあげることを、なによりも楽しみにしていたから...

学校に妹がいないことが辛かったのかな。

 と、私は察しました。



ちゃーこと死別してからの4年間

私自身、ずっと強がりながら生きてきましたし、

哀しみから目を背けて生きてきました。


だから、お兄ちゃんも苦しいことを

言い出せなかったのかもしれない。

私が悲しむとこを見たくなかったのかもしれない。

お兄ちゃんが哀しめる雰囲気ではなかったのかもしれない悲しい

そう思うと、私は責任を感じるし、

とても苦しいです。



しかし、私自身も必死に生きてきて、

私なりにお兄ちゃんのことを精一杯に気にかけいました。

グリーフケアを学びながら、

子どものグリーフについても知識を持ちました。

だけど、

母親である私が、自分のグリーフに向き合うことを

恐れていた以上、

私は、お兄ちゃんにどうしてあげればいいかが

わからなかったのですショボーン




でも、今回の番組をみて...

ちょっと救われた自分がいます。


お互いの哀しみの深さをしってる家族だからこそ

言えないこともある。

お互いに、想い合うからこそ...空回りする。


それにお互いにグリーフプロセスが違うが故に

それぞれが哀しみに向き合う「タイミング」も

あると思います。


親子って心の距離が近いだけに難しい。



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こんな話しもありました。




ある程度、自分の気持ちを言葉にできる年齢になると、大人に聞いてもらうことは大切ですね。



気持ち話をすことは、

自分の気持ちの整理に繋がります。


たとえ同じ内容の話でも、

聞き手によって話の流れがかわったり

自分の精神状態によって、話し方がかわったり、

新たな気づきが生まれてきます。

そうやって記憶の再構築がされていきます。



グリーフケアにおいて語ることの大切さを

うたわれている理由はここにあります。


話したい時に、話したいことを語り、

大切に受け止めてもらうことは...

辛かった過去の記憶の再構築に繋がります。

そして、

私達は新たな自分の人生の一歩一歩を踏み出して、新たな価値観を見出していくのです。


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我が家の年頃のお兄ちゃんですが

彼の周りには、

あれこれ相談できる大人がいるようで、

悩んだ時には、連絡をして話を聞いてもらってるみたいです。


そして...お兄ちゃんが興味を持った

グリーフプログラムがあるから参加してみます。


それぞれのご家庭の子育てがあると思いますが。

私は...

親以外に、頼れる存在がもてることは

とても強みに繋がることだと考えており

彼の成長を見守っていますクローバー