こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

僕が今関わっている、

とある会社のマネジャーの

話になります。

 

そのマネジャーの部下には、

社歴14年の人がいます。

 

彼は仕事を進める段取りが苦手で、

行き当たりばったりで仕事をするため、

しょっちゅうヌケモレがあります。

 

特に幾つかの仕事が突発的に

積み重なるのが苦手です。

 

しかし1つの事を集中してやることは

とても得意です。

 

とりわけフローが決まっている仕事は

タスクが複数に渡ってもスイスイやれます。

 

マネジャーは彼のこの特性を理解しておらず、

彼がわたわたするたびに怒鳴りつけていました。

 

ですが、マネジャーが何回怒鳴っても、

彼の苦手は変わりません。

 

滞りなく出来るようにもなりません。

いつも同じようにわたわたします。

 

マネジャーが怒鳴るのは、

単に自分が怒鳴ってスッキリ

したいからです。

 

怒鳴る目的は自分のためであり、

彼の成長を促すためではありません。

 

怒鳴るマネジャーが見るに耐えないので、

僕はマネジャーに次のようなやり取りを

しました。

 

僕「彼が得意とする仕事は何かは分かりますか?」

 

M「分かっています」

 

僕「それはどのような仕事ですか」

 

M「ルーティン系ですね」

 

僕「彼は『どうして』その仕事が得意なのかは分かりますか?」

 

M「分かりません・・・・」

 

僕「彼がどうしてそれが得意なのかを彼に尋ねてみてはどうですか?」

 

M「そんな事を尋ねる意味があるんですか?」

 

僕「マネジャーだって人間です。

部下の事が全て分かっているマネジャーなんて

僕は未だかつて出会ったことがありません。

ですから『あなたについて知りたいから教えて』

と尋ねることは、マネジャーがマネジャーとしての

仕事をする上で必要なことだと思いますよ」

 

M「機会を設けてみます・・・・」

 

この短い会話以降、

マネジャーは彼の事を怒鳴らなく

なりました。

 

怒鳴るかわりに、

「アレはどうしてる?」

「コレは見えている?」

と確認しながら、

一連の流れを一緒につくろうと

するようになったのです。

 

マネジャーは部下の事を知ったことで、

どのようにその部下と相対すればよいかが

分かったため、手立てと打ち手がわかったんですね。

 

分からないなら尋ねる、話す。

 

たったこれだけのことで、

関係性は大きく変化します。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。