こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

2023年の大相撲が昨日、

千秋楽となりました。

 

今場所は大関霧島が

4場所ぶり2回目の優勝となり、

来年の初場所は綱取りに向けた

場所になりそうです。

 

このブログは場所中は大相撲ネタが

頻繁に登場することで有名(?)ですが、

今場所は少し控えめにしてきました。

 

ですが今日はどうしても書きたい

関取が1人います。

 

それが宇良関です。

 

宇良関は小兵力士(174cm)ですが、

柔軟な身体とトリッキーな技、

そしてスピードを活かして土俵を

湧かせた力士です。

 

しかし、膝を大怪我してしまい、

長く土俵から離れ、

しかも番付を序二段まで落としてからの

復活を遂げました。

 

そして西の前頭筆頭で向かえた今場所、

見事に勝ち越しを果たしたことで、

来場所は小結として三役に昇進する

可能性が出てきました。

 

力士にとって膝の怪我は致命的で、

治療に励むも残念ながら土俵から

離れる力士もたくさんいます。

 

そのような状況から見事に復活を果たし、

三役にまで上り詰めようとしている宇良関は、

鋼のような精神力を持っていると同時に、

「自分ならやれる」という自らへの信頼、

そして相撲愛がとにかく強い、

ということがよく分かります。

 

スポーツや格闘技に限らずですが、

上り詰めていく過程で、

何かをきっかけに落ち込む状態は

必ず訪れます。

 

宇良関の場合は膝の怪我でした。

 

調子がいいところから

徐々に谷を降っていくかの如く

パフォーマンスが落ちていき、

ドン底まで堕ちる。

 

これって、これまでにもよく出てきている

タックマンモデルの混乱期です。

 

グループがチームへと成長する過程では、

この混乱期が必ず訪れます。

 

それは谷を降るかのように

色々なことが噛み合わなくなり、

それまでの好調が嘘のように

チームの様相が一変します。

 

そしてほぼ全てと言えるくらいのグループが

この谷を降る途中で心が折れてしまいます。

 

グループの状態である形成期へと戻ってしまい、

それ以降は混乱期に「ならない」ように

グループのまま過ごすのです。

 

宇良関は序二段まで番付を落としましたが、

そこで心折れることなく稽古に精進し、

幕内力士として三役を目前としています。

 

混乱期で心折れてしまうグループと

宇良関との違いは何でしょうか?

 

それは

 

「堕ちるところまで堕ちてしまえば、あとは上がるだけ」

 

と考えられるかどうかだと思います。

 

谷を降るなら降り切ってしまえば、

「じゃあ、どうしようか?」

と谷を登る為にどうすればいいのかを

冷静に考えることが出来ますし、

それまでに足りなかったものは何かに

目を向けることも出来ます。

 

宇良関の場合、体重を増やして、

身体を大きくすることでした。

 

番付が上に行けば行くほどに、

自分よりも大きい力士しかいない。

 

そうであるならば、

これまでの技に頼った

自分の相撲を変える必要がある、

ということに気付いたからです。

 

そしてその結果は今場所の成績が

証明しています。

 

チームビルディングと相撲とでは、

様相が異なりすぎるから比べられない、

と思いますか?

 

いえいえ、比べる必要はありません。

 

重要なことは「在り方」です。

 

どうなりたいか

 

ではなく

 

どう在りたいか

 

ということです。

 

堕ちるところまで堕ちてからの

グループとしての在り方が、

チームへと登る道へ向かうのか、

グループへと戻る道へ向かうのかを

分かちます。

 

登るから良くて戻るから悪い、

ということではありません。

 

ただ、チームになるということは、

それだけ険しい道程であるのは

間違いないです。

 

しかし仲間がいることで、

その険しい道も楽しむ事が

できるのではないでしょうか。

 

その険しい道を昇りきったその時、

グループはチームへと変貌する

入り口に辿り着くことができます。

 

そしてその先の世界では、

グループのままでは味わえなかった

集団の持つ力を凄さを体験することに

なるでしょう。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。