こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

チームや組織における人材育成において、

僕の考え方は「持ち味を伸ばせばいい」

というものです。

 

できないことや苦手なことを

無理に出来るようにするために

時間をかけるのであれば、

自身の持ち味を伸ばす方に

時間を使うほうが時間もコストも

両立してパフォーマンスが良く

なるからです。

 

ただ、これはあくまでも僕の

考え方です。

 

つい最近、僕のこの考え方に対して

議論を投げかけられることがありました。

 

その主張は次のようなものです。

 

できないことや苦手なことを克服しようとせず、

自分の得意なこと好きなことだけを伸ばせばいい

という考え方は現実的ではない。

 

それはつまり、「嫌なことから逃げ出すこと」を

肯定しているだけであり、本人の成長にならない。

 

という内容でした。

 

確かに好きなことだけをやって、

苦手なことやできないことを克服しようと

しないというのは、人によっては逃げに

見えてしまうでしょう。

 

僕自身は上記のような考え方でも

いいと思います。

 

ただし、それを選ぶのはあくまでも

 

「本人である」

 

という注釈付きですが。

 

本人が「できないことを克服したい」と

真剣に思っているのであれば、

そのための行動をとります。

 

本人が「これは苦手だけど、出来るようになりたい」と

本気で思うのであれば、出来るようになるための

練習なり学習なりをするでしょう。

 

人は自分がやりたい事しか

やりたくないのです。

 

他の誰かから「やれ」と言われてやるのは、

自分の本意からやっているのではありません。

 

「やれと言われたから」

 

やっているだけです。

 

育成というのは人の手で人を

育てるということではない、

と僕は考えます。

 

「成長したい」と思っている人に対して、

成長しやすいようにそっと背中を押してあげる。

 

それが人材育成だと思っています。

 

それは別の見方をすると、

その人の思いや願いを汲み取ることだと

言えるかも知れません。

 

僕自身は本人が得意なことや

好きなこと(つまり持ち味)を率先して

伸ばしていくことの方が、

その人の成長を後押しする(育成する)

ことになると信じています。

 

なぜなら、その方が学ぶことや

磨き上げることに対して積極的になりますし、

何よりもやっていて楽しいわけです。

 

楽しければその分だけのめり込むので、

持ち味はどんどん先鋭化していきます。

 

僕と議論をした人は、

どちらかと言えばジェネラリスト志向なので、

組織人はあらゆる物事を80点レベルで出来る人が

良い人材だ、と捉えている節がありました。

 

対して僕の場合はスペシャリスト志向が強いので、

スペシャリスト同士が己の凹を他者の凸で埋めれば

良いと考えています。

 

今回、この議論を持ちかけてくれた方は、

いわゆる人事のスペシャリストの方で、

多くの会社の人事顧問をやっていたり、

人事コンサルなどもされている方なので、

チームビルディング専門家として、

集団における人の在り方を大切にする僕とは

少し人に対する捉え方が異なっています。

 

ですが、それでいいんです。

 

こういった異なった考え方の人から、

「それって違うんじゃね?」

と声をかけてもらえることが、

互いの異なりを認識することになりますし、

 

「どうして僕たちは異なるのか?」

「異なることの背景はどのようなものがあるのか?」

 

を知り合うことが出来ます。

 

互いの異なりを知り合うことで、

異なりのいいところをかけ合わせると

どんな事が出来るだろうか?

 

と新たに考えることも出来ますし、

その過程で新たな知見を得ることも

できますよ。

 

ちなみに今回の件では、

お相手の方から

 

「Diceさんの考え方って、鬼厳しいですね〜」

 

というお言葉をいただきましたwww

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。