こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

マネジャー研修などでアクティビティに

挑戦してもらうと、よく見る光景があります。

 

1人の優秀なメンバーが、

他のメンバーに対して

リーダーシップを発揮し、

グループを率いようとするのですが、

うまく行かない

 

という光景です。

 

リーダーシップを発揮するメンバーは

それに苛立ってしまい、

更にグループの状態はチグハグになり、

何をどうやっても空回りしてしまう

バッドサイクルに入るんですね。

 

グループのメンバーはリーダーを含め、

誰も悪くありません。

 

ただ、互いの歯車が噛み合っていない、

というだけなんです。

 

こういった場合、

僕は全体に対しての介入はせず、

振り返りの後に個別介入を行います。

 

個別介入というのはアクティビティ中や

振り返り中に質問などを行うのとは異なり、

別途、個人に対して質問をすることです。

 

何とかグループを率いようとする

リーダー役のメンバーは、

この時、かなり頭に血が昇っています。

 

なぜなら他のメンバーが

自分の言っていることを

忠実に実行していないと

思っているからです。

 

そんな個別介入で僕が問いかける事は、

 

「あなた以外のメンバーが全員

『あなた』だとしたら、

そんなグループをどう思いますか?」

 

大抵のリーダーはこの問いかけをすると、

しばらく考え込んでから一言、

 

「・・・イヤですね」

 

と言います。

 

どうしてそう思うのか?と尋ねると、

 

「『全部オマエが言うようにはできねぇよ!』

ってなると思います」

 

そうなんです。

 

優秀な人は優秀であるが故に、

 

「自分ができるのだから他の人もできるはず。

出来ないのは努力が足りないからだ!」

 

と思っていることが多いのです。

 

しかし、人はみんな異なります。

誰かにとって1の難易度でも、

他の誰かにとっては5の難易度

だったりします。

 

誰かにとってはすぐに分かることでも、

誰かにとってはなかなか分からない、

ということもあります。

 

優秀な人ほど他者の能力を

主観縛りしてしまいやすいのです。

 

ワンマン社長なんかはその典型ですね(笑)

 

自分にできるからといって

自分を基準としたパフォーマンスを

他者に求めても、

自分と他者とは異なるので、

自分と同じようにはできません。


だからこそリーダーは自分にできることを

他者に求めるのではなく、

他者の持ち味はどのようなものなのか?

ということを常に観察しておいて、

誰の持ち味との相性が良いのかを

考えることが大切です。

 

そうすることでメンバーは

持ち味を活かしながら活躍できますし、

結果的にグループからチームへの成長も

早くなります。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。