こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

大相撲秋場所初日が昨日でしたが、

今日のブログの枕はラグビーW杯です。

 

日本チームの初戦、チリ戦は快勝でした。

 

ランクは日本チームよりも下ながら、

フィジカルの強いチリチームから

トータル6トライを奪い、

42対12でチリを下しました。

 

僕はラグビー経験もなく、

前回日本で開催されたW杯から

ラグビーを観始めたにわかですが、

やはり国際大会は観ていて面白い。

 

特にラグビーはサッカー同様、

フィールド上の選手たちが主体的に

考えて試合を組み立てますので、

チームビルディングの参考にもなります。

 

さて、ラグビーW杯の話とチームビルディングは

また別の機会で書くとして、今日は一昨日の記事

「格闘技界のドーピング問題からチームを考えてみる」

の続きである、メンタルモデルには触れずに

「出来事」を変えるにはどうしたらいいのか?

 

というお話を書いていきたいと思います。

 

一昨日のブログで、

日本格闘技界のドーピング問題が

グローバルスタンダードに

アジャスト出来ていないのは、

氷山のように目に見えている

「できごと」の下にある本質的なものが

隠れているからではないか?とお伝えしました。

 

氷山モデルとは

これのことです。

 

今回のドーピング問題で言えば、

 

「できごと」は

”木村選手がドーピング違反になった”

 

「時系列/パターン」は

”ドーピングしている選手は

これまでにもたくさんいる”

 

「構造」は

”検査をしないで選手へのヒアリングのみ行い、

選手が「やってない」と言えばそれで良しとしている”

 

「メンタルモデル」は

”プロアスリートがそんな卑怯な事をするはずがない”

 

ということが考えられます。

 

「できごと」を変えたいと思った時、

すぐに起こったことの原因を調べ、

再発防止策を打って出ますが、

これだとその策をかいくぐったり、

解釈を広げたりしてなあなあに

なりやすいというリスクがあります。

 

ではマインドを入れ替えようと思って

「メンタルモデル」を変えようとすると、

人は他者から自分を変えられることを

非常に嫌がります。

 

なのでどれだけ「意識を高めなさい!」

と啓蒙したところで、意識は変わりません。

 

なのでその上にある「構造」を変えるように

したほうが良くなります。

 

例えば今回の件で言えば、

今の「構造」が選手への口頭確認と

性善説に基づく自己申告の受け入れ、

ということであれば、

その仕組を変更するのです。

 

つまり、口頭確認と自己申告は

ドーピング違反の有無が確認できる

ものではない、とした上で、

出場選手には前日計量時に尿検査を行い、

禁止薬物が使用されていないかの確認を

行うこと。

また、運営者はその結果を公表した上で、

違反をした選手にはペナルティとして

罰金と数試合の出場停止をする。

 

こういった「仕組み」をつくればいいのです。

 

仕組みがあればパターンが変わります。

そしてパターンが変わればできごとも

変わります。

 

そしてそれら3つが変わることで、

徐々にこれまでのメンタルモデルに

変化が生じてきて、

 

「ドーピングは良くないことだよね」

 

というようになるのです。

 

チームにおいても同様で、

チーム(組織)がうまく行っていない時、

できごとばかりに囚われていると、

その原因ばかりを追求してしまいます。

 

ですので氷山モデルを参考に、

できごとはそれを引き起こす

メンタルモデルにあるのではないか?

という視点に立ってみて、

 

同じようなことは起きているのか?

いるのであればそれはどんな

仕組みによって引き起こされているのか?

といったことに着目し、

構造を変えてあげるようにしてみます。

 

仕組みが変わればできごとが

変わりますから、

メンバーも変わったことを認識出来ます。

 

変わったことが認識できると、

「あ、そうなんだ!変わるんだ!」

と自分達の思い込みが外れて、

メンタルモデルに変化が生じます。

 

特に組織をチームにしたいと思うなら、

まずは「構造」に着目してみると

いいのではないでしょうか?

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。