こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

以前、このブログで「支配」しようとすると

恐怖が横行して正常な判断が出来なくなる、

ということを書きました。

 

「会社を恐怖で覆い尽くすとどうなるか?」

 

まさにこれと同じような状況を

目の当たりにしたので、

今日はその事を書いてみます。

 

僕がいま関わっているある会社で、

先日目撃したことです。

 

現場の社員さんと、

そこの課長さんのお話です。

 

それまでも何度か目撃していますが、

この課長さんというのが、

ある1人の社員さんに対してだけ

頻繁に怒鳴り散らかしているのです。

 

その社員さんにも至らない点は

あるというのは確かにそうなのですが、

それにしてもちょっと眉をひそめたくなる

怒鳴り散らかし方です。

 

また、他のベテラン社員さんからも

キツくあたられたり、事務の女性からも

詰められたりしています。

 

観察を続けてみると、

社員さんは課長さんから声を

かけられる度に、その目に怯えの色が

宿っています。

 

これはもう重症です。

 

社員さんからすれば、

 

自分に声がかかる→怒鳴られる

 

が習慣づいてしまっているのです。

 

ですので、業務上の連絡だったり、

「あれ、どうなっているっけ?」という

通常のやり取りですら怯えが見えます。

 

そして相手は恐怖から逃れようとして、

当たり障りのない仕事しかやらなくなります。

 

積極的に仕事をしようともしなくなるので、

わりと誰にでも出来そうな仕事ばかりを

選んでやるようになります。

 

恐怖で人を支配しようとすると、

こういう事になるんです。

 

怒鳴り散らかす人はそれそのものを

選択しています。

 

そして怒鳴られる人はそこから

逃げることを選択しています。

 

恐怖で支配をするということは、

支配する方はたくさんの選択肢を

持ち得ますが、

支配される側は選択肢が極端に

少なくなるのです。

 

僕が目撃した現場の場合、

怒鳴られている社員さんの選択肢は

 

・当たり障りのない仕事をする

・課長から見えないところにいる

 

しかありません。

 

ひと言で言えば

 

「逃げる」

 

という選択肢です。

 

僕がこの会社に関わり始めたのは

7月の初旬です。

 

その時からこの社員さんの表情や

目の色が気になっていました。

 

朝来ても、仕事中も、

とにかく覇気がない。

死んだ魚の眼をしている。

 

それでこの2ヶ月の間、

観察をしてきたのですが、

 

「やっぱりね」

 

というのが正直なところです。

 

この会社ではリーダーシップの

研修などはやってきていないそうなので、

リーダーとしての立ち居振る舞いが

メンバーをどうShakeするかについてを

考える機会がなかったと言えます。

 

早めに手を打たないと、

遅かれ早かれその社員さんは

辞めていくでしょう。

 

ちなみにもし、

この社員さんが怒鳴られているところを

録音なりなんなりしてワハラだと訴えたら、

まず間違いなく会社は【負け】ます。

 

やはり恐怖で支配しようとすると

こういったことが起こります。

 

会社にとっても訴訟リスクを抱える

ことにもなります。

 

課長さんを減給したり降格しても、

本質が変わらなければいつまでも

訴訟リスクを抱えることになります。

 

ですので恐怖で支配をすることは愚策ですし、

それを放置している会社も無為無策だと

言わざるを得なくなります。

 

さて、これからどうやってアプローチするか。

古い中小企業なので未だに昭和が蔓延してるんですよね・・・

ちょっと頑張ってみようと思います。

 

本日も読んで下さり、

ありがとうございました。