こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

OKYとOKIというのをご存知ですか?

 

OKY=「お前がここに来てやってみろ」

OKI=「お前の代わりはいくらでもいる」

 

の略です。

 

主にグローバル展開をしている企業で、

OKYは海外現地駐在員が本社に、

OKIは日本の本社社員が海外駐在員に、

互いが互いを非難する時に使う

言葉です。

 

どうしてこんな略語が生まれるのかと言うと、

現地は本社の、本社は現地の事情を知らないため、

すれ違いが起きてしまうからなんです。

 

グローバル企業のように物理的に

かなりの距離が離れていなくとも、

日本国内のみで事業を行っている会社でも、

日常的に起こっていることではないでしょうか。

 

例えば本社と支社間だったり、

社内の部署間だったり、

少し目を瞑るだけでも

「ああ、そう言えば・・・」

と思いつくことがいくらでも

出てくるでしょう。

 

人はどうしても自分の足元のことに

目が向いやすくなってしまいます。

 

以前にも記事にしたことがありますが、

人間は自分の見たいものしか見ません。

 

これは人間の脳にそのような機能が

備わっているからです。

 

これを網様体賦活系(Reticular Activating System)

と言い、「RAS」と略されます。

 

RASが機能すると、

自分の気になることや、

好奇心のあるものに対して、

自動的に情報収集してくれます。

 

ただし、それはポジティブに機能している時です。

 

逆にネガティブに機能すると、

自分にとって嫌なことだったり、

避けたいことも関心事になってしまい、

それらに関連する物事が目に入ったり、

耳に入ってくると、それらを避ける方向に

情報収集を始めてしまいます。

 

OKYやOKIが発生するのは、

このRASがネガティブに作用しているからです。

 

では、どうしたらRASをポジティブに

発揮させることが出来るのか?

 

それにはゴールを明確に特定することです。

 

そのためにはお互いに

「対話」

をしなければなりません。

 

状況や事情などいった、

お互いの”背景”を

対話を通じて理解していくのです。

 

対話をすることで、

お互いに共感が生まれます。

 

共感は相手を受け容れることです。

 

自分にとってそれは必要ないけど、

あなたにとっては重要なんだね。

それは分かるよ。

 

と受け容れることが共感です。

 

対話を通じて互いに共感出来れば、

次に出てくるのはコレです。

 

「じゃあ、どうしようか?」

 

すると、それまで滞っていた物事が、

前に進み出します。

 

互いに非難の応酬をするのは

簡単ではありますが、

何も生み出しません。

 

でも、組織が人の集まりである以上、

こういったことは必ずあります。

 

だからこそ、対話と共感が求められます。

 

回りくどいと思われがちですが、

実はこれが1番早かったりします。

 

「急がば回れ」

 

です。

 

本日も読んでくださり、

ありがとうございました。