こんにちは。

売上を上げるための

ビジネスチームビルディングファシリテーター、

Diceです。(プロフィールはコチラです) 

 

社長さんから組織コンサルの相談を受ける時、

お悩みの1つとして上げられるのが社員のメンタルヘルスについてです。

 

特にIT業界ではメンタルヘルスの問題が顕著で、

適応障害や鬱で優秀な人が辞めてしまうことが多くあるようです。

 

僕自身も適応障害を患ったことがあり、その辛さは身に沁みています。

正直言って、もう2度となりたくありません。

 

メンタルを壊して人が辞めていってしまう職場の場合、

要因は様々にあると思いますが、やはり労働環境と人間関係が多いのではないでしょうか。

 

メンタルヘルスに関するお悩みは非常にセンシティブですので、

絶対という解消策は僕自身持ち合わせていません。

 

しかし、長くチームビルディングに携わってきて、

また自分自身、適応障害から復活できた身として言えることが1つだけあります。

 

それは、「居場所」です。

 

僕はかねてより、「会社組織は『チーム』である」と捉えています。

 

そう考えた時、互いに相互依存の関係性になっていかなければ、

メンタルの問題は解消しないのではないでしょうか。

 

相互依存の関係性に必要なものとして、「受容」という考え方がありますが、

これは、メンバーそれぞれの価値観を尊重し、受け容れるということです。

 

単に無条件に何でもアリとすることではありまえせん。

相手のいいところも悪いところも含めて、

その人個人を形成しているのだ、と理解し、受け容れることになります。

 

この「受け容れる」が出来ると、1人ひとりにとって会社が「自分の居ていい場所」になります。

 

ですが、これが出来ていないと、個人攻撃が起きたり、仲間はずれが起きたり、

「居場所の強奪」が始まります。

また、悪しき集団心理によってこういった事が助長され、それが社内に蔓延したりします。

 

組織開発では「会社が永続的に儲ける」ことを中心にコンサルしますが、

それは鳥瞰してみると、「(会社が永続的に儲けるために)社員が気持ちよく働ける職場をつくる」

ことになっているのだと思います。

 

つまり、会社が永続的に儲けるようになるには人がいないと始まりません。

ですから、1人ひとりが「自分はここに居ていいんだ」と思える組織にしないと、

組織開発とは言えないのです。

 

もちろん、組織において自分の居場所は自分でつくる必要があります。

組織は甲子園を目指す野球部のように、目的を持っていますから、

その目的達成に貢献するためには個々の知識を増やし、スキルを上げなければなりません。

その努力義務を怠ってメンタルを壊した、というのは僕は違うと思います。

 

ですが、組織に個人の成長を阻害する要因や個人の居場所を強奪する要因がある場合、

それは時間をかけ、何度でもきっちりと教育をしながら、組織の体質も含めて組織開発が必要となるでしょう。