更新が遅れ、過去に遡っています。
辛い内容が含まれますので、妊婦さんや同じような境遇の方は気を付けてください。
マグセントの点滴をやめ、もう陣痛を待つしかないと思っていたら、
まさかの陣痛が遠のき、希望を持ってもよいのかと戸惑っていた朝の話です。
病室に先生がきました。
先生 「調子はどうですか?」
私 「陣痛が、遠のきました。これって・・・希望を持ってもいいんですか???」
再び、旦那が病院に呼ばれました。
↓こんな内容だったと思います。
たまたま陣痛が遠のいたものの、子宮口が開いているのは変わらない。
いつ陣痛が来てもおかしくないし、
今は21週だからもちろん陣痛がきたら助けられないが、22週でも助けられない。
23週までもしもった場合、救急車で2時間かかる病院まで搬送すれば、
もしかしたら命は助かるかもしれない。
ただし・・・
先生 「命が助かっても、ほぼ間違いなく重度の障害が残ることになると思います。
治療を続けて産むと決めるなら、
寝たきりの脳性麻痺の双子を、一生介護する覚悟がないと厳しいと思います。」
旦那が即答しました。
「どんな子でも育てる覚悟があります。」
私が一番恐れていた脳性麻痺・・・
私には重度の脳性麻痺の甥っ子がいて、
私の妹が本当に大変な毎日を過ごしていて、
「どんなに産むとき覚悟していても、想像を絶するくらいきついよ。」いつもそう言っている。
風邪をひくたびに命の心配をしないといけない。
痛いのに「痛い」「助けて」と言えない。
何度も何度も救急車で運ばれ、ICUに入り、手術を繰り返してる。
ましてや今のコロナの時代、一人でなんて看れないのに、
デイサービスなども休止してしまって一人で看ないといけない事態になる。
そんな状況をいつも見聞きしていた。
しかもお腹の子は双子・・・
双子を妊娠したとわかったときから、
ずっとこんな日が来るのが不安で仕方なかった。
今いる息子のこと、家族のこと、産まれてくる子供の人生、
自分が育てていく自信・・・
何を考えても、「覚悟あります」なんて即答できなくて、
またも逃げるように「1日だけ考えさせてください」と言ってしまいました
そんな私をみて先生が更にいいました。
先生 「障害が残らない可能性が全くないとは言い切れないけれど、
その僅かな可能性にかけて産むのはやめたほうがいい。
産むって決めるなら、どんな子供でも産むと決めてからでないと、
産んだからには育てないといけないし、一生介護するのはあなたたちだから。
産まないって選択するなら今週いっぱいですからね。
まぁ、どんな子供でも育てる覚悟がないなら、なんで妊娠なんてしたんだって話なんだけどね。」
先生の言葉が胸に突き刺さりました。
あえて厳しい言葉を言ってくれたのだと思います・・・。
覚悟のない自分が恥ずかしくて、
それでもなかなか決断はできませんでした・・・
お腹から強い胎動を感じる度、
この子たちは生きたいんだ、母親の私がおろすなんて選択絶対にできない。
そう思う反面、
もし今産まれずに2週間後に産まれたら?
2人とも重度の脳性麻痺だったら?
旦那は「覚悟ある」なんて即答したけど、きっと仕事辞めるのは私。
看るのも私。双子なんて健康でも大変なのに自信がない。
上の子もまだ3歳なのに、きっと寂しい思いをさせてしまう。
旅行どころか、運動会や入学式すら行ってあげられるかわからない。
この子の将来はどうなってしまうんだろう・・・?
双子もたくさん痛い、苦しい思いをする。
管に繋がれて、何度も手術をして、辛いばかりの人生かもしれない。
そんな子供が苦しんでる姿をずっと見ることになる。
親ももう70代だから、手伝ってもらうどころか10年後には介護が始まるかもしれない。
私の発言一つで、こんな未来が待っているかもしれないと思うと、
産む覚悟も、おろす覚悟もできなくて、
自分が情けなくて情けなくて消えてしまいたかったです。