気仙沼、陸前高田報告 その2
二日目
気仙沼を満喫!
朝、大川のサケ漁を見に行こうと5時起きでしたが、数日前の雨で網が流されてしまったらしく見れず。
気を取り直して朝市へ!
朝6時なのに人がたくさん。
それもそのはず、新鮮なお魚、野菜たちがすんごく安く売ってるんです。
朝ご飯はココで調達。
サメとまぐろゲット!贅沢!
時間があったので唐桑半島と安波山へ。
自然の力はすごいな。水が水じゃないみたいだった。
白く泡のようで、指の隙間を流れ落ちていくあの水のイメージではない。
もっと抵抗感のあるものに見えた。
いつもおだやかな水たまりが今日は波にのまれていた。
本当にいろんな表情を見せてくれる。
それでもそびえ立つ岩。かっこいいな。偉大だな。
安波山はちょうど紅葉の真っ盛りで、真っ赤な紅葉が素敵だった。
相変わらずの街の眺め。たいらだなあ。
11時スタートの気楽会観光案内ツアーに参加。
今回もいろんな人が来ている。
私は2回目の参加で、同じルートを通ったけど、街の表情は少し違った。
紅葉が特にきれい。
前は残されていた建物が取り壊しされ始めていたり、全くの更地になっていたり。
新しく商店街がオープンしていたり。
途中途中で気仙沼人による話もあった。
コヤマさんのお話
50人でビルに避難して、全員をまとめて生き抜いたこと。
とっさの判断、冷静さ、創意工夫。生きる力だな。
何度聞いてもすごいなって思う。
水産加工業者さんの話
地震から津波までの間に従業員に車を逃がす指示を出し、魚市場の上へ避難させ、ビデオカメラを回す。家族の安否確認のため、山へ走る。
1波目はなんとか逃れた。しかし、2波目が大きいらしい。魚市場の屋上でも危ないかもしれない。
どうする?しかし、最初以上の波は来なかった。どうやら初めに来たと思った波が2波目だったそうな。
家族も家も無事で、いつも邪魔にされながらも、家に備蓄していた大量のペットボトルの水と食料でなんとか従業員の分もまかなうことができた。
店はぐちゃぐちゃになり、いつ再開できるのか分からない状態だったのに、6月の鰹には間に合わせるという漁協の方針で急ピッチに片付け、道路がきれいになっていく。
そして、なんとか再開。
海に本気で向かっている姿、0から1を作り上げてしまう姿が何ともかっこよかった。
お昼はもちろん新鮮な海の幸をいただき、再び街歩き。
ここは商店街だったんだよなあ。
想像するしかないけど、できないくらい何もない。
幸徳丸もまだ残っている。
これはどういう運命になるんだろう?
残すのか、なくなるのか。
気仙沼がもとのように復活したときに人々の心にどう震災が残っているか、残すことができるか。
かたちを残すことだけが後世に伝える方法ではない。
いいかたちで残る方法が現れるといいな。
最後は恒例の線路歩きをやって斉藤茶舗へ。
やっぱり地球は生きているんだっていう感覚とココに住む人の力強さに触れたツアーだった。
(続く)