貴重品と、なんでそう思いついたのかは思い出せませんが、飼っている五匹のねこのうちの一匹(アメショーさん)を連れて行くことにしました。
とっさの判断でした。
あとのねこ四匹とナゴヤコーチン(鶏のトットコさん)は、連れて行くことなどまったく思いつきませんでした。
この瞬間がねこ達の命運を分けました。
後に、このことが原因で母は苦しみ、自分も罪悪感に悩まされることになっていきました。
(平成二十四年九月二十日現在。 そのうち二匹は行方不明で、一匹はNPOの方に救助されましたがまもなく死んでしまいました。 一匹ははめっきり弱ってしまいましたが生きています)
Parade Books 「猫之介道中記 しま次郎に捧ぐ・・・ - 原発被災者による真実の記憶 -」 より
文 猫之介 写真(イメージ) nekoneko