はじめまして、双葉町役場 いわき事務所 住民生活課で環境衛生を担当しております、○○○と申します。この度は、双葉郡の帰還困難区域内の動物達をご心配いただく、ご意見をいただきましてありがとうございます。

双葉町といたしましては、帰還困難区域内の被災ペットにつきましては、住民の皆さまの依頼に基づき、保健所や地元獣医師さまのご協力をいただき保護活動をしております。


帰還困難区域内の動物に対しての給餌や給水については、ネズミやカラス、イノシシ等の害も助長することになるので、ただやみくもにバラ撒けば良いとは考えておりません。動物愛護団体の皆さまがいのちを守るのと同じように、町では町民の皆さまの財産を守ることで、そこに起因する住民の皆さまの思い出を守ることも責務と考えています。月に一度程度しか一時帰宅できない町民の皆さまのお気持ちもご理解いただけますようお願いいたします。


給餌や給水に関して、町には町民の皆さまから情報が来ておりません。愛護団体の皆さまに、「○○さん宅に給餌の要望があり家主や世帯主の許可も得ている」といった具体的な情報が届いているのであれば、確認のうえ動物愛護行政として出来得る限りの対応をさせていただきますので、情報提供願います。


 浪江町の居住制限区域と解除準備区域では、地元獣医師の方によりTNR活動が行われていることは双葉町でも把握しております。同じような活動が出来るのであれば良いのですが、双葉町の大部分は放射線量の高い帰還困難区域となっているので、入退域だけでなく活動そのものが制限される区域であり、今後、どのような保護活動が出来るのか、生息実態と併せて動物行政として検討しております。何卒、ご理解いただけますようお願い申し上げます。


双葉町 いわき事務所 住民生活課 ○○○



上記の文が双葉町からの返答です。担当者様から丁重にお返事を頂きました。一応担当された方のお名前はふせてあります


「○○さん宅に給餌の要望があり家主や世帯主の許可も得ている」といった具体的な情報が届いているのであれば、確認のうえ動物愛護行政として出来得る限りの対応をさせていただきますので、情報提供願います。」


多くの愛護団体に給餌依頼は来ていると思いますが個人情報なので、勝手にお渡しすることは出来ませんね。しかし、多くの依頼を役場に提供することが出来れば何か動いてくれるのでしょうか? そしてそれはいったいどこまで対応してくれるのでしょうか?色々考えてしまいます。頭数を考えれば行政だけでは無理。愛護団体だけでも行政の協力なしでは難しい。やはり浪江のように、住民様、ボラ、行政と連携していかなければ多くの子を救うことは出来ませんね。住民感情はもちろんわかります。しかし言葉を話せない弱い動物は一部だけ救い、あとはそのままでいいのでしょうか?


原発事故は全て人間の責任。そして依頼がなくても多くの子が残されている現実を皆が知っています。双葉町が一刻も早く大きく動いてくれることを願います。