以前から見たかったドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」を見ました。
警戒区域に指定された福島県双葉町。 その双葉町住民の避難生活を追ったドキュメンタリーです。
福島第一原発が静かに映し出されるオープニングシーン。
そして無音のまま、3月12日午後3時36分の第一原発1号機の水素爆発のシーンへ。
昔の双葉町には何もなく、出稼ぎに行くしかないとても貧しい地域だった。 しかし昭和30年代に原発を誘致することによって人々に仕事が出来、町も潤った。
双葉町はもう苦労することもなくなった。 しかしそれも長くは続かず、あらたな原発の増設準備へ。
そして運命の2011年3月11日。
原発が双葉を潤わせたのも事実。 しかし全てを奪ったのも原発。
この映画、動物中心のドキュメントではないですが、希望の牧場の吉沢さんも出てきます。
吉沢さんが必死に世話をする希望の牧場の牛達の姿。
吉沢さん 「絶対こいつらを殺させない。 こうなったら意地だ。 こいつらとは運命共同体だよ」
しかし、吉沢さんが近隣の牧場の牛舎を案内すると、そこにはミイラ化した牛の死骸だらけ。
吉沢さん 「繋がれたまま水ももらえず、食料ももらえず、こいつらは死ぬまでに一ヶ月かかった。 こんな残酷な話はない」
動物愛護の活動をしていると、警戒区域での犬猫の惨たらしい死骸や牛舎の牛の惨たらしい死骸は何度も見て来た光景ですが、改めて当時の日本政府のやり方に怒りを憶えます。
殺処分、動物実験、福島の命を見捨てたこと・・・ 自分も含めて人はいつか必ず報いを受けるのでしょうね。
多くの日本人が既に過去のことにしている原発事故。
しかし、まだ何も終わってないで苦しんでいる人々や、原発地域には小さな命がまだまだ残されていることを、多くの人に改めて考えてもらいたい。
この映画、WOWOWで放送されたので録画しておきました。 もう一度時間がある時に鑑賞したいと思います。
この映画の音楽は坂本龍一さんです。
※ 土浦市郊外にあるCAPINシェルターでは、福島県の被災動物(犬猫)と茨城県内の犬猫を現在約50頭保護しています。
土浦、つくば、筑波、阿見、牛久、かすみがうら、下妻、守谷、筑西、常総、桜川、石岡、笠間、小美玉、水戸、ひたちなか、取手、野田、我孫子、流山、柏 茨城県 千葉県 栃木県 東京都 ・・・
シェルターでのボランティア活動出来る方ご連絡下さい。
毎月第三日曜は、東京都葛飾区亀有北口駅前TSビル2階でCAPIN被災猫の譲渡会(里親探し)を実施しています。 よろしくお願い致します。
詳しくはCAPIN里山日誌 http://capin.jimdo.com/
もしくは動物愛護を考える茨城県民ネットワークCAPINまで。