『南海トラフ地震の真実』 | 月読草子

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月読文世 @ 文章修行中

 

皆さま、こんにちは😊


またブログをサボっているうちに ((^┰^))ゞ テヘヘ


すっかり秋っぽくなりましたね!


エアコンも扇風機も使わずに済む日が来るなんて♪


短そうな秋を、たっぷり楽しみましょう😄

 

 


ちょっと前に、南海トラフ地震騒ぎがありましたよね。


宮崎県周辺の地震から、大規模地震につながる可能性があるとか、なんとか。


記者会見をする気象庁の方の髪の乱れ方が、


「ただ事ではないゾ」


な雰囲気を醸し出していました。

 

気象庁が「巨大地震注意」発表 南海トラフ巨大地震への注意が必要


ヒエッ😨 

 

とビビッてみたものの、ちょっと煽り方が不自然な気もしていて。


結局、何事もなくホッとしたのですが。


なんだか、モヤモヤは残っていました。


そんな中、『南海トラフ地震の真実』という本を発見。

 

 

 

 

古本をゲットできたので、早速読んでみました。

 

 


著者は、中日新聞(東京新聞)記者の、小沢慧一氏。


中日新聞で連載された、「南海トラフ80%の内幕」という科学ジャーナリスト賞を受賞した記事と他の連載記事を基に、その後の取材成果などを大幅に加筆した力作です。

 


「南海トラフって、やっぱ特別ヤバいの?」


と、多くの方が心配しつつ疑問を抱いているところだと思うのですが。


目次の小見出しをいくつかご紹介すると、

 「突っ込みどころ満載」の確率
 「確率低下はけしからん」
 恣意的な「全国地震動予測地図」
 時間予測モデルありきのデータ採用
 予算獲得の「打ち出の小槌づち」
 行政の要請と事実隠し
 下げたら税金投入に影響する
 大ざっぱな元データ
 再検証必要だった13年評価
 30年70~80%は完全に破綻
 関係者たちは「ノーコメント」
 「虚構」の地震予知
 政府に「忖度」する地震学
 学問の進歩阻む地震ムラ
 「やりすぎ」の南海トラフ地震被害想定


↑これだけで、お察しいただけるのではないかと思います。

 


ただ、だからといって南海トラフ地震が起こらない、という話ではなく、南海トラフばかりを必要以上に脅している、ということです。


この地域だけ、予測数値を出す方法が違っていますし、江戸時代に測量したデータをもとに計算していたりして。

 

その測量の仕方さえ不明で、測量後に何十年に亘って掘削工事が行われていることがわかっています。

 

海底岩盤から水面までの高さの動き(隆起の幅)が計算の肝になるというのに、元のデータが信頼できないとなると、まるで意味がありません。

 

 

また、南海トラフ地震ばかりを怖い怖いと言っている弊害も。


上の小見出しにもありますが、恣意的な「全国地震動予測地図」がクセ者で。

 

 


これで確率がそんなに高くないとされる地域は、どうしても油断しがちで、防災予算をあまりとっていなかったりします。


実際、何十年も東海近辺が危ない、と言い続けている間に、阪神淡路、十勝沖、新潟県中越、東日本、熊本、(そして能登!)などで大規模な地震がありましたよね。


熊本県や北海道は、地震災害が少ないことを売りにして、企業誘致をしていたのだとか。


熊本の断層の30年確率は、「ほぼ0~0.9%」(当時)とされていたのですから、アピールしちゃうのもしょうがないですよね。

 


東大のロバート・ゲラー名誉教授にも、日本はリスクが低いとされてきた場所でばかり地震が発生している、なんて論文を、ネイチャー誌に投稿されてしまう始末。

 


世界中でプレート説も否定されてきていますし、人工疑惑もささやかれたりする状況で、地震予知はもう不可能と認めざるを得ません。


日本中どこも危険、ということですね。


ただ、今回のようなお国の脅しに載せられて気を取られていると、その隙にヘンな法案をこっそり通されてしまったりするワケで。


スピ系の話でいうと、怯えが引き寄せになってしまったりもするワケで。


なので、日本に住み続けるからには、冷静にビビッていかないと、ですね(矛盾!?)

 


日ごろの備えは、本当に大事。


我が家も、備蓄をコツコツやってます。


ちょっと長くなったので、次回にでもその辺の話をできたら、と思っております。

 

 


最後に、能登に住んでいる友人が信頼できる、と太鼓判を押している支援プロジェクトをご紹介します。

 

 


オープンジャパンさんは、地震発生直後から現地の情報を収集し、活発に活動されています。


今まさに、大規模水害に苦しめられている能登への支援、よろしかったらご協力ください <(_ _)>