そんな中、以前監修させていただきました「包丁と砥石大全」のハンドブック版が出版されました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150216/09/tsukiyamayoshi/95/4b/p/t02140346_0214034613219682016.png?caw=800)
こちらは英語訳がついており、海外のお客様にも楽しんでいただければと思っております。
前回の本を含め書かれている内容には賛否もあるかと思いますが、顕微鏡や料理人との実験、公共の期間を入れた科学的な実験などを元に私の研ぎは出来上がっていると言ってもいいと思います。
そのため仕事に対して「なぜそのように研ぐのか」をデータや写真などを踏まえて説明できるのも私の特徴かもしれません。
しかし本という媒体では書ききれないことも多く、手に取っていただいた方に誤解を生んでしまうこともあるかもしれませんので、是非疑問などございましたら当店へ連絡いただければお答えさせていただきます。
また研ぎ講習ではマンツーマンで私が撮った顕微鏡の写真やデータを元にお客様にご覧いただきながら研ぎを解説させていただきます。
正解のない世界ですから一つの研ぎ方として月山義高流を知っていただき、少しでも研がれる方が考える切れ味や研ぎのお役に立てればと思っております。
講習に関してはおかげさまで3月の受講受け付けも終了させていただくような状況となっております。
先に予約された方が優先となるため、何度電話をしても予約が取れないと言われる方でもお断りしなければならない場合が増えており、申し訳なく思っております。
先日も台湾からお越しいただきました料理人さんや東京からお越しいただきました料理人さんもおられ、うれしいご報告もいただけて本当に楽しく講習をさせていただいておりますが、「そろそろ次のステップに来たのではないか」とお客様から言っていただくケースが増えてまいりました。
次のステップとは講習の有料化のことです。
元々研ぎとはどのようなものなのか、切れるとはどのような感覚なのかを地域の方に知っていただくために始めたものでした。
しかし地域以外の方々の受講も増え、私の技量も環境も変わったことで、講習を始めた当初のコンセプトと変わってきたのが問題なのだと感じます。
しかし有料化に待ったをかけていた理由に、近くの高校の子供たちも教えている関係で社会に出てすぐの料理人さんのお給料事情も分かったことも関係します。
熱心に学ぶ学生や若い料理人さんが、講習に受講料が必要になると研ぎの勉強をするためのハードルを上げてしまうのではないと考えてしまったのです。
しかし無料であることでお客様からお気遣いをいただくようになケースも出てきてりおり、逆に迷惑をかけているのではないかと思うことも増えてきたのも事実です。
まだ明確に決めてはおりませんが、周りの方々や料理人さんなどに話を聞き、夏前には有料化をしたいと考えております。
年齢で受講料をわけたり、時間や庖丁の種類で受講料をわけたりと工夫は必要だと思いますが、できるだけ多くの方に喜んでいただけるように考えたいと思っておりますので、皆様のご理解をよろしくお願いいたします。