楽しみであり不安 | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

目指すは包丁研ぎ世界一。みなさんに少しでも刃物に興味を持っていただければ幸いです。

高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

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最近楽しみであり、逆に不安でもある仕事をいただきました。

それは技術的なことが原因なのです。



先日お世話になっているお客様からご連絡をいただき、ある刃物を二つ使用した感想をいただきました。

とても鋭い感覚で使われた刃物に下された感想は・・・。

二つとも形にご満足いただけたようだったのですが、一つの刃物は角度がより鋭角な方がいいのではないかというものでした。

お客様が思われる角度誤差約1~2°\(゜o゜)/

すごい話ですヽ(゚◇゚ )ノ

そしてその修正の研ぎをご依頼いただいたのです( ´艸`)



正直うれしい話です(≧▽≦)

やはり1~2°で使い勝手がかわるのかもしれない期待と、それを試していただき、結果を知ることができるかもしれないからです(⌒‐⌒)

ただ角度の修正依頼は初めて。

もちろん大体の角度の修正依頼はありました。

「もうちょっと薄く研いでくれんかな」といった感じで言われ、私も「これくらいかな?」といった感じで研ぎ、お客様に確認していただくといった感じです。

しかし今回はちょっと違います。

まだ正確に何度という角度の指定はないものの、今までのアバウトな研ぎとは、研ぎの精度とそれをこなす技術力が必要なのではないかと思います。



もちろんそれに備えてやらなければならないこともあります。

その刃物の角度を測るものが必要です。

ただ知り合いの文具屋さんに角度を測る道具の話をしたところアドバイスをいただきましたd(⌒ー⌒)!

グッドタイミングですm(__)m

そしてそれを元に計測器を試作してみました。

まだ使えるか確認中なので詳しいことは控えますが、鑿、鉋、革裁ちなど、切り刃がフラットなものは難なく測れそうですq(^-^q)

これを利用して包丁の刃先の角度も測れるものができたらいいなと思います。



今回依頼いただいた刃物は形状が特殊。

果たしてどこまで角度を調整できるのか、不安が募ります(T_T)

でも逆にチャンスかとも思っています。

技術の向上と自信にもなるからです。

是非この研ぎを成功させ、今後の仕事に役立てたいです(*≧∀≦*)

あぁ楽しみ♪

でも不安(笑)

布団の中でイメージトレーニングをいっぱいして来る対決の日に備えます!




明日はかなり遠方から研ぎ講習に来店いただきます。

こちらも不安です(^_^;)

満足いただける研ぎ講習を心掛けます!

さぁ明日もがんばるぞ!