時間をかける研ぎ | 包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

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人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

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高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

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今日もお盆でお休み。

でも息子も風邪治りませんでした(>_<)

なので出掛けることができず( ̄▽ ̄;)

そこでやり残していた研ぎを昨日できなかったので、やることにしました。



最近は研ぎの納期の時間に追われることが多くなり、ゆっくり研ぐことが少なくなっていました。

少し前まではわざと細かい砥石で時間をかけて砥石目が揃うように研いだり、天然砥石だけで研いで仕上げたり楽しんでいたのです。

しかし、完全手研ぎではどうしても時間がかかります(^_^ゞ

柳刃や出刃などの片刃は新品の状態でも、僕が思う理想の形に仕上げるのに3時間はかかるでしょう。

なので遊びたいなぁと思っていました。




そこで今日はおもいっきり時間をかけて研いでみました♪

1本だけ研いだのですが、欠けていても荒砥はなし(⌒‐⌒)

よく無駄だと言われるのですが、意外に無駄だから気づくことがあるんですよ!

しかも天草砥(#1000~#1500)でえっちらおっちら♪

でも研磨力は非常に少ないですが、顕微鏡での仕上がりは人造の#1000よりはるかに研ぎ目が揃ってますね。

のこぎり刃の状態もいい。

天然砥石は刃物の硬度には合わせて硬さを選び、仕上げとして使うと有効ですね。

やはり発見はあるものです。



今日は2時間ほどやって、終わりました。

やはり1本1時間では仕上げれないなぁ( ̄▽ ̄;)

今回は特に効率ではなくバカをすることを目的にしましたから仕方ないですが(笑)

効率よく最高の仕上がりにするにはもっと早く確実に仕事をできるようにならないとダメですね(^_^ゞ

それでも10分短縮できないだろうなぁ・・・。



先日も研ぎに機械を入れる話を問屋さんにされました。

でも同じ研ぎが機械でできるとは思えないのです。

ハマグリ刃の角度も切り刃の途中で変えますから・・・。

問屋さんにはできると言われるのですが、僕には自信がありません(^_^ゞ

技術がないから不安だと言われるとそうかもしれませんね。

あと砥石のように当たる感触を機械では得られないのも理由ですね。

いずれは機械化しないといけないのでしょうが( ̄▽ ̄;)



今日みたいに時間をかけて、研ぎを楽しむこともたまにはしないといけないと感じました♪

また何か発見があればいいなぁと思います♪