今日は突然の研ぎ講習(;´▽`A``
某高校生が三名でやってきました。
でも内一名包丁を忘れてきました( ̄_ ̄ i)
元々来る予定ではなかったのかなぁ(;^_^A
今日は始めてすぐ、僕が研ぎをするときはまず小刃を研げという理由を伝えました。
実はもうわかってくれているのだと思っていのですが、以前こちらから小刃について質問したら意外にみんなわかっていなかったようで・・・。
なのでもう一度伝えました(;´▽`A``
小刃を研ぐ意味は三点あります。
一つは小刃を研ぐことですぐに切れ味を出せることです。
仕事が忙しいのに切れ味が落ちてしまった場合、仕事の合間すぐに切れるようにできます。
この子供たちの場合だと、親から緊急の呼び出しがあって研ぎを止めてすぐ帰るとなった時、研ぎ始めすぐに小刃を研いでおけばとりあえず明日は切れるのです。
二つ目は形を変形させることがないことです。
小刃を先に研いでおいて、あとから切り刃を研いで形の調整(ハマグリ刃等)をすれば、小刃がなくなるまで研がない限り形が崩れることがあり得ません。
逆に小刃の研がれた幅で、切り刃がどういった状態かが理解できます。
包丁の形を崩さないためにも小刃が必要なのです。
三つ目はバリでも鋼でもない中途半端な金属を除去するということです。
薄く研げば研ぐほど特に硬度が低い包丁は、バリとして取れていかない、でも触ると柔らかいザラザラした中途半端な金属が出てしまいます。
これは完全に切れ味を阻害し、欠けの原因にもなるものだと感じています。
ですが小刃を研ぐことでいらない金属を取り去り、完全な鋼の刃を作ることができるのです。
上記三点から小刃を研ぐことを推奨しているのですが、デメリットもあります。
小刃を研げば切れるようにはできるので、小刃ばかり研いでしまうのです(;´▽`A``
小刃ばかり研ぐと、刃先が鈍角で抵抗がある形状になってしまい、食材が割れる、引っ掛かるような感じが出てしまいます。
小刃が大きくならない程度に切り刃を研いで調整することが肝心なのです。
僕は小刃は切れ味を出すところと考えています。
そして切れ刃は快適性を生み出すところだと考えています。
この兼ね合いが切れ味につながるのだと感じるのですが、子供たちのほとんどがまだ切り刃を、快適性を出せるだけのレベルにはなれていません。
卒業までには自分の包丁のメンテナンスを自分で完璧にできるようになってほしいですね(-^□^-)
明日は三月最終日。
いい月末であってほしいです((>д<))
明日もがんばります!!