もう一度デジャ・ヴ/村山 由佳
¥380
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テレビに映し出された風景に僕は覚えがある。

行ったことはないのに、確かにこの情景を僕は知っている―。


高校2年生の矢崎武志に起こったのは既視体験デジャ・ヴ。

彼は意識を失う度に、はるか昔、生まれる前の世界を体験する。


その世界で彼は戦国の忍びの一族だった。


前世で何があったのか、なぜ過去を追体験するのか。

運命の人に再び出会うため、

時空を超えて駆け巡る永遠の恋のリフレイン。




★★★+


先日「雪の降る音 」を読んだ際に、hitoさんのブログで、

この作品とのリンクがあると知ったので、早速読んでみました。


おいコーのシリーズでは脇役で登場していた彼らの過去が

描かれています。脇役で登場していた時には、

ちょっと何かがあったくらいだろうなと思っていたのですが、

いざ読んでみるとちょっとどころじゃなかったようです^^;

彼らも彼らなりに、苦しんでいることがあったのですね。



夏休み陸上に明け暮れる矢崎を襲ったのは突然の交通事故。

右膝の靭帯を伸ばしてしまい、家で安静にすることになった。

テレビを見ていると、行ったこともない場所のはずなのに、

画面に映る風景に見覚えがあり、不思議な気持ちを覚える矢崎。

その映像を見たことがきっかけで、前世の記憶が蘇る―



こういう前世モノ好きです♪

ライオンハート 」「楽園 」だと、「楽園」よりのこの作品。

高校2年生の青春時代と、戦国時代の忍びの一族との

間を交互に行き来するような形で書かれています。

前世モノの王道と言えるような展開で、ベタだけど…

そのベタさが心地よくて、結構気に入っています。


テーマにすごく凝った、難しい内容で考えさせられるものも

嫌いではないのですが、冷や冷やしながらも、

最後は必ずといっていいほど、ハッピーエンドにたどり着く!

そんなベタな展開だと、安心して読めるので、

精神的に疲れている時には、こういったものが落ち着きます。


高校2年生の矢崎が抱える悩みと、

戦国時代の生きることに必死な忍びの「はやて」の視点で

交互に描かれるこの作品ですが、

どちらも置かれている環境が微妙に似ていて、既視感を覚えます。

どちらも切ない展開が待ち受けていて、そのタイミングまでもが

一緒なところが、ベタなんですけど、いいなと思いました。


名前にもとても凝っていて、いいセンスです★

「はやて」「嵐」「夕凪」「凩」etc.忍びっぽくていいなと。


ラノベっぽさは否めませんが、私は楽しめました。

hitoさん、教えて頂いてありがとうございました。

まだ記憶が浅いうちに読めてよかったです^^