不妊治療について① | お見合い結婚した、子なし夫婦の平穏生活

お見合い結婚した、子なし夫婦の平穏生活

親からお見合いを勧められて、そのまま結婚しました。なかなか子供を授かれず、不妊治療を始めて一年経った頃…検査の結果、主人の方に原因があることが発覚。自分の幸せ、主人の幸せ、夫婦としての幸せ。いろいろな葛藤を抱えつつも頑張っています。

独身の頃、激務とストレスの影響で
無排卵になってしまったことがありました。

婦人科の先生に勧められて
基礎体温を付けるようになり
定期的にクリニックにも通って
順調に排卵が行われるようになりました。

二十代から自分の排卵期を把握していたので
すぐに妊娠できると思っていました。

「ヤレばできる!!」と
妙な自信があったのですね(笑)



でも、半年経ってもできない。



周りの友達は2人目、3人目と授かって
自分より後に結婚した子も妊娠して
妹にさえ追い越されて…

段々とストレスが溜まってきて
精神的に追い詰められていきました。

二層に分かれていた基礎体温も乱れてきて
焦る気持ちを抑えられず
近所の産婦人科に駆け込みました。

まずは、タイミング療法をということで
スムーズな排卵を促すために
ホルモン剤を処方されました。

個人差があると思うのですが
わたしにはお薬が合わなかったようで
軽い目眩と異常な眠気に襲われ
体重も一気に5kg増えました。

浮腫んだ身体を見て、絶望しました。
今まで、こんなに太ったことない。
洋服も似合わなくなっているし
丸く膨らんだ顔が醜くてメイクもしたくない。


それでも、赤ちゃんのためだと思いました。

そう思えば思うほど、気が塞がりました。


今、思えば…
結婚して、県外に引っ越して
お仕事も辞めて
激変した環境にも慣れきれず
情緒不安定だったのですね。

それまで実家暮らしで
同棲はもちろん、一人暮らしも未経験

主人と出会って一年も経っておらず
お互いのことを理解し合おうと
努力を重ねる時期

親になる前に、夫婦にならなくちゃ。


「自分の思い通りになんてなるわけないか」

口に出したら、とても楽になりました。


結婚したからって、妊娠できるわけじゃない。
妊娠したからって、そこで終わりじゃない。
出産してからが、全ての始まり。

子育てが始まったら
今よりももっともっと
色々な苦悩が待っているでしょう。


「妊活のプレッシャーとストレスに耐えられないようじゃ、子供と向かい合って生きていくこともできない。」


タイミング療法のために
病院に通うようになって、半年。

悲劇のヒロインぶって
主人を蚊帳の外にしていたことに
ようやく気がつきました。

夫婦で頑張らなくてはいけないのに
自分だけで背負いこんで
一人で勝手に落ち込んでいたのです。

いつも変わらない優しさで
見守ってくれた主人への感謝と
胸の中があったかくなるような愛情で
いっぱいになりました。


今は修行中です。
先は見えなくても
隣を見れば、主人がいます。


毎日、ちいさな幸せを感じて
平穏に過ごしていきたいですね。