ポート埋め込みとオニバイド副作用 | 心のこさず~膵臓がんになった私の闘病と日々のこと

心のこさず~膵臓がんになった私の闘病と日々のこと

2023年8月に膵臓がんの診断を受けました。50代2児の母です。
闘病や日々のことを書いていきたいと思います。

ポート埋め込みと初回オニバイドを無事に終え、退院しました。

投与5日後の今日は、副作用がようやく抜けるかという状態です。

 

患者にとって、治療のハードルを上げるポート埋め込み手術。

局所麻酔ということで、全身麻酔とはまた違う緊張感がありました。

手術自体は30分ほど。準備も含めて1時間ほどの処置です。

痛いのは麻酔の注射のみで、術中の痛みはありません。

布でパーテーションを作ってくれるので、切っているところなどはもちろん見えません。

でも触感は残るので、皮膚をグイグイ引っ張ったり、針で傷口を縫って糸を通しているのなどは分かります。

たった今、痛覚が戻ってきたらどうしよう…と不安になります。

この感覚、以前にも覚えがあるな、と思ったら、帝王切開のときと同じでした。

ただし帝王切開と比べて顔の近くで行われるので、よりリアルに感じられます。

 

幸い、医師も看護師も患者の不安を理解しているようで、ひとつひとつのアクションの前に「~しますね」と声をかけてくれます。

例えば、消毒の前には「消毒しますね」のひと言。そうでないと、液体が胸の横をツーっと流れるのを感じて「流血??」と思ってしまうでしょう。

 

そんなわけで、怖がりな私でも冷静に手術を乗り越えられました。

術後の傷みもほとんどなく、私は夜にロキソニンを1回飲んだだけで済みました。

傷口はボンドのようなものでカバーされ、当日からシャワーもOKということでした。

最初の数日は引っ張られるような違和感があり、寝返りを打つのに勇気が要りましたが、今はほとんど気になりません。

 

手術の翌日、初めてのオニバイド投与です。

当日は体調に変わりなく、両手が空くのでベッドの上で読書や書き物などを自由に楽しんでいました。

 

そして投与2日目、副作用がドカンと来ました。

私の場合、症状は「無気力」です。

身体的な苦痛があるわけではなく、怠さとも落ち込みとも違います。

ただ、動けないのです。

例えば「喉がかわいた」と思っても、起き上がって水を飲むまでに1時間もかかってしまいます。

本やスマホにも興味がわきません。

ただひたすら、横になって寝てしまう。

具合が悪いわけではないので、トイレなどは行けます。

自分でも怠けとの区別がつかず、最初は情けなく思いましたが、副作用と割り切って過ぎ去るのを待つことにしました。

 

この経験を参考に、次回からの日常生活に備えなければなりません。

私の場合ですが、無気力状態はアブゲムより長くなりそうです。

食欲不振はアブゲムと同じです。

食欲がなく、動くのが億劫な中、家族のご飯をどこまでつくれるか、不安です。