魅力的なシナリオは、ただそれがそこにあるだけで惹きつけられます。
そしてその根幹には、【葛藤】が存在しています。
これらは【ハリウッド脚本術】と言う本に書かれています。
シナリオ面においては、バイブル的なすばらしい書籍です。
このブログを見るよりお勧めです。


葛藤、誤解を恐れずに言い換えると、
【言い争い】ですよね。
時に、言い争う人は【自分】かもしれません。
【状況かもしれません】
そしてなんで言い争いが生じるか、
人と人との修羅場を幾度となくくぐったので、
少し、見えてきたことがあります。

それは、【主張する意志】があるからです。

意志を持つ人=キャラともなってきますが……。
そこまで書いていると話が終わらないです。それはまた別の機会に。


なかなか適切なたとえ話が見当たらないので恐縮ですが、
一つ簡単な作り話をしましょう。
物語を作る時、【重要ななにか】があると便利ですね。
(マクガフィンのことです)←興味がある人はググってみてください!
仮に、そのマクガフィンが【とてもすごいアイテム】だったとしましょう。
そしてそのアイテムを加工することで、
【万能薬】にもなるし【強くなれる薬】にもなるかもしれません。
このネタを元に、例えば、こんなキャラがいたらどうでしょう。
A.妹の病気を守る為に戦う人
B.どうしても強くなって、村を襲う怪物を倒さなければならない人

その二人はついに、対峙する時を迎えてしまいました。
そしてその二人はこんなことを言うでしょう。
『妹を救うためにどうしても必要なんだ!』
『そっちは一人だろう!こっちは大勢を救うんだ!』
『オレの命よりも大切な、唯一の肉親だ……オレの命に替えてでも……助けてみせる!』
『こっちにだって守るモノはあるんだぁ!!』


って、そんなやりとりがおもしろいんですよね。
あくまで参考用に簡単に作った程度です。
本当はもっとあらゆる要素を加味して、状況を作っていくべきですが、
勝負は一瞬で付いてもいいと考えています。
もちろん、戦闘に肉付けがあることでより面白くなるとは思っています。
けど、根幹にあるべきは、そういった心のやりとり、
葛藤、そういった、緊張感だと思うのです。
自らが正義を貫いたとしても、あまりに軋轢は多く、人は悩み、苦しみます。
正義が正義であり続けるとも限りません。
その人の深みこそ、作品のほんとうのおもしろさたり得るモノと、私は考えています。

その後?
その後はまぁ、なんだかんだあってAの妹を薬で助けて、
AとBが協力して怪物と戦う、って感じが王道かなぁ。
鋭角が好きなので自分だったら絶対にそんな展開にはしませんがw

ところで、大迫力のシーンってすごいっすよね!
すごいアクションだったり、戦闘シーンだったり、はらはらしちゃいます、
が、それも虚像だと考えています。
確かにすごいです。けれど、前述の通り、必要なのは人の心です。
実際、ただの戦闘シーンを見たって、人の心は動きません。
その人が戦う理由、持っている感情、信念、意志、戸惑い
そう言った感情があってこそ、魅力的なシーンとなりえる、と考えてます。
そういう点では深いので、
地味なモノクロ映画を、サイレンと映画を観て、私は楽しめます。


うーん、やっぱりモノカキ歴が長いので、
シナリオはいろいろと記事になることが多そうです。
興味ない方は次回は飛ばしてもらっても?