坂の上の雲ツアー、、といいつつ単なる松山観光の様子を呈してきました。
今回はずっと行きたかった事前予約必須の見学スポットへ。
★ 愛媛県庁 & 明教館 ★
まずは愛媛県庁舎から。
休日の見学ツアー(定員30名・無料)に参加してきましたっ
愛媛県庁本館
築90年!
昭和4年2月に完成、知事が執務を行う庁舎としては全国で3番目に古い建物なんだそうです。
なんと国会議事堂より古いのですよ~!
正面玄関を開けると・・・
レトロ階段!
レトロ公衆電話!
レトロエレベーター!今でも現役!
レトロレトロと言っていますが…
木造建築が主流の当時としてはコンクリート造りの4階建て&エレベーター付きの建物は最新式。
10代の秋山好古が大阪の師範学校への入学方法を尋ねに訪れた際の県庁は粗末な平屋建てだったということですから、晩年この建物を見上げた好古は隔世の感がしたのではないでしょうか・・・!
見学ツアーは職員さんの案内で待合室→ロビー→貴賓室→正庁→ドーム会議室・・・とトリビアを交えたお喋りをしつつ進みます。
どの部屋にも90年の歴史がギュッと詰まっている感じがします。
大広間に入れたのは嬉しかった!
貴賓室は地方の庁舎の一室とは思えない豪華さでしたし、上の写真↑のドームの真下の部屋(ドーム会議室)に入れたりしたのも面白かったです。
建設費は現在のお金にすると100~120億円くらいとのこと。
今もう一度同じ建物を建てることはほぼ不可能だということです。
見学の最後にはこんなサプライズ!
みきゃん~!!
現在みきゃんは愛媛県の副知事に任命されているので、専用の副知事室があるのです。
そこでみきゃんから名刺をもらって、一緒に記念撮影まで!!
か、かわいい・・・!!
見学ツアーは大体1時間くらいだったでしょうか、
ちょっとしたお土産?まであって無料とは思えない楽しさでした。
オススメです!
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後日、明教館へ★
こちらは松山東高校の敷地内にあるので学校に電話して予約を入れます。
(HPに詳細ありです)
近くのコインパーキングに駐車して学校へ向かいます。
ドキドキ・・・!
愛媛県立松山東高校
松山藩が藩士の子弟のために創設した明教館(秋山好古が通った)→松山中学校(秋山真之、正岡子規が通った)の流れをくむ学校だけあり、現在も愛媛県内の秀才が集う超進学校です。
ドキドキしながら正門の先の事務所へ・・・。
とても感じのよい爽やかな先生が登場。
校舎の先の明教館へ案内してくれました。
おぉぉぉー!!
これかー!!
現在残っているのは明教館の講堂の部分(1828年築)。
と、いうことは築190年…!県庁より100年も古い。
最初は愛媛県庁のすぐそばに建っていたものが明治33年(1900年)からは移築され別の場所で図書館として活躍。
昭和12年(1927年)に現在地である松山東高校の敷地内に移築されたそうです。
靴を脱いで中へ。
か、かっこいい。
正面の一段高いところが先生の座っていたところだったんだそうです。
私も正座して、ちょっと生徒の気分に浸ってみたり(笑)
現在は高校のかるた部のメンバーの活動場所なんだとか。
うらやましいぞ、かるた部!
壁には著名な卒業生の肖像画がズラリ。
秋山兄弟が並んでるー!!
もちろん坂の上の雲に出てくる他の面々もいらっしゃいましたよ。
明教館を出たら隣の建物にある史料館へ。
こんなものまであるとは・・・!
内部にはこれまた貴重な品々がたくさん(#^.^#)
歴史的価値のある掛け軸(坂の上の雲ミュージアムに複製あり)にはじまり、作家の大江健三郎さん(実は卒業生)に関する資料も沢山あって見応えがありました。
2か所あわせて1時間くらいの見学でしたでしょうか。
はぁ、去りがたい。
この古びた感じがなんともいえない味になっているのです。
よくよく考えてみれば、この坂の上の雲ツアーは私の想像力を駆使して在りし日の姿を思い浮かべて楽しむ…というのが常だったのです( ;∀;)
それがラストにして、江戸時代から残っているような建物の中に入れるなんてっっ
第二次世界大戦の松山空襲時にも市民の必死の活動により守り抜かれたというエピソードにはもう感謝しかありません。
そんな宝のような明教館も建物自体にだいぶガタがきており、修繕を試みてはいるものの限られた費用ではこの価値を残したままの作業は難しいらしいのです。
うーん、なんとかならないものか。
年度末の忙しい時期にも関わらず時間を割いてお付き合いくれた先生と生徒さんに感謝しつつ、高校を後にしました。
これで、松山市内の主要な坂の上スポットは巡れたかな??
気軽な気持ちで始めて、振り返ってみれば足掛け半年(!)以上かけてアチコチしていたことになります。
いや~楽しませていただきました!