2017年11月のウズベキスタン&ロシア旅の番外編。
米原万里 旅行者の朝食
このエッセイ集の トルコ蜜飴の版図 を読んだ方なら、ハルヴァというお菓子を一度でも口にしてみたいと思うのではないでしょうか。私も例外なくその1人です。
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旅行者の朝食 (文春文庫)
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ハルヴァで検索をかけると米原万里さんの影響を受けて旅先で探し求める人たちの記録が次々とひっかかり、いかに言葉の魔力が強かったかが分かります(笑)
エッセイによると最良のハルヴァは専門の職人によって作られ、今やイラン、アフガニスタン、トルコにしか残っていないと書かれています。しかしハルヴァは紀元前5世紀くらいからあるお菓子で、北アフリカ~南欧~中央アジアまでハルヴァは長い長い年月をかけてカタチを変えて各地に広まっていったそう。
最高級ハルヴァは無理でも長い旅の上でその土地に根付いたハルヴァを食してみるのもまた一興なのでは♪
ウズベキスタンで見つけられたのは2か所。
ヒヴァとブハラで。両方バザールのお菓子売り場にありました。
30・40・15センチくらいのブロック状の粘土のような見た目。片手いっぱいで4000スム。
想像と全然違っていたのでびっくりしたけど、間違いなくハルヴァだというので味見させてもらいました。
ザラザラした食感にネットリした甘さ、広がるナッツの風味。
米原さん自身がウズベキスタンのバザールでハルヴァを買い求めた際に「全然違う!」とガッカリしたという記述があったので私も味にそこまで期待はしてなかったのですが、食べるとどこか癖になる味。
手の平いっぱいのハルヴァをムシャムシャ食べ続けました。
他にはチョコレート味のハルヴァも並んでいました。
ロシアでは高級食料品店のエリセーエフスキーで発見。
中が見えない分ドキドキ感が!250gで120ルーブルくらい。
帰国後さっそく食してみました。
こんな感じ!
見た目はウズベキスタンのハルヴァとそんなに変わりません。
でもネットリとした食感はなく切り分けようとするとボロボロと崩れていき、口に放り込むと味はナッツたっぷりのクッキーみたいな。しっかり甘くてコーヒーとの相性は抜群です。
ウズベキスタンの野性味溢れるハルヴァも、ロシアの上品目なハルヴァも美味しかったので満足はしてますが、いつか、いつか米原さんが食べたような香辛料の香りが効いてる絶品ハルヴァを見つけられたらいいなぁ。