天国への階段~シャーヒズィンダ廟群~ | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

11月6日

 

★サマルカンド観光2日目★

 

巨大なビビハニム・モスクを見学した後は、シャーヒズィンダ廟群を目指します。

 

歩きやすい遊歩道で繋がっていました。

 

すごいものが目に飛び込んできました!宮殿!?

 

ハズラティ・ヒズル・モスク。

 

元々ゾロアスター教の寺院があった場所ですが、アラブの侵略後の8世紀初めにモスクが建てられました。

現在の建物は19世紀に再建されたものだそう。

 

近くまで行ってみたかったですが、警備員さんによると見学は不可。残念!!

 

宮殿モスクの前には立派な道路が。車がビュンビュン飛ばしてます。

 

はげ山に墓地!

 

ビビハニムモスクから歩くこと15分、到着です。

 

シャーヒズィンダ廟群

 

11世紀~15世紀にかけてティムールゆかりの人々の霊廟がほぼ一直線に立ち並んでいます。

『シャーヒズィンダ』とは『生ける王』の意味。

 

預言者ムハンマドの従兄弟のクサムという人物が7世紀、初めてサマルカンドにイスラム教を伝えたそうです。

そのクサムが異教徒に襲われて首を切られてしまいます。

しかしクサムは動じることなく自分の首を持ち井戸に入っていきました。(マジで!?)

 

そしてここで死ぬことなく生き続けていると信じられるようになり、廟が建てられ巡礼者を集めるようになったそうです。

 

1435年にウルグベクが建てた門。入口です。

 

左側がチケット売り場。たくさんの人が訪れています。(入場料+撮影料10,000スム)

 

階段を上っていきます。

 

みんな、階段の数を数えながら登っているようです。

なぜ?と思いガイドブックをよく読んでみると、階段の数が行きも帰りも同じなら天国に行けるとか。

試せばよかったー!

 

細い道沿いに霊廟が続きます。

 

こんな感じです。

 

もはや沢山ありすぎて、どの廟が誰の、とか気にならなくなります(笑)

 

装飾も豪華!

 

ここまで見てきた門が霞む細かさと豪華さです。

 

そんな中、たくさんの人が押し寄せてる一角が。

 

門越しに見える景色がアラビアン・ナイト・・・!

 

クサム・イブン・アッパース廟

 

先述の、切られた自分の首をもって井戸に入っていったという伝説のクサムの廟でした。

 

モンゴル来襲の際もこの廟だけ破壊されず、サマルカンドで最も古い建造物なんだそうです。

この廟に3回詣でるとメッカに詣でたことと同じことになると信じられているため入口のドアは『楽園のドア』と呼ばれていたとか・・・

 

スペインの巡礼路にも、道中に『赦しの門』があり、そこを通れば聖地に辿り着いたとされ免罪されるという場所がありました。

キリスト教とイスラム教、名前は違えど同じ神様を信仰しているだけあります。

 

やっぱり礼拝所の天井は凄い。

 

私も信者の方の動きに倣って行動。

 

この中だけ、外のガヤガヤした観光地感もなく、外国人の私はドキドキ。

 

外の光に触れるとホッとします。

 

1つ1つの建物はグリ・アミール廟の壮麗さには敵わないものの、こうズラっと並んでいるとこの一帯がもはや一つの街のように思えてきます。

 

 

それにしても細かい。

 

今まで見てきたメドレセとも違う模様が面白い。

 

ドアも仕事が細かい!

 

小さな塔。見学者は誰もいなかったけど、ここも天井が綺麗だった。

 

ひと息つけます。

 

お墓とは思えない程、美しいサマルカンド・ブルーの建造物の数々でした。

 

階段を数えながら登る参拝者の姿を見ながら降りる。

 

廟を出たところで公衆トイレに入ると有料で1000スム。紙も1回分を渡されます。

最初はエッ!?と思いましたが、有料のところは大体掃除が行き届いているので安心して利用できました。

 

ウズベキスタンは基本的に紙をトイレに流せないので近くの籠に捨てることになりますが、こんな違いにも数日で慣れてくるから旅は不思議です。

 

さて、ここからはアフラシャブの丘を横断します。

 

 

 

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