私の知り合いのアラカン女性は

とにかくおしゃべり好きです


しゃべり出したら、止まらなくなるので

運悪く捕まってしまったら、

2時間は拘束されます (^◇^;)


ある子が、うっかり捕まってしまい、

2時間どうでもいい話をされたと

ため息をついていました


とにかくみんなが嫌がっているところは

同じ話を繰り返すことと、

(なぜかいつも初めてする話のようにする)

他人の愚痴悪口が多いこと


このふたつさえなければ、

私はこの女性の話は嫌いではありません


会話の強弱、起承転結などの話術やセンス、

語彙の豊富さは素晴らしいものがあり、

飲み屋のママになったら、

絶対成功すると密かに思うほど



しかも彼女、壮絶な経験をしています

モラハラ、DV気質のご主人と離婚し

(離婚も相当大変だった模様・・・)


ひとりで複数の子どもを育て上げました

(びっくりする人数です)


もちろん、養育費なんて払ってもらったことはナシ


給食費も払えなくなったくらい

ドン底の貧乏生活に落ちたと言っていました



さらに・・・

10数年も『知らずにいたこと』があったそうです


彼女の元夫は、自分の家族、親戚、友人知人に

俺の嫁は男を作って子どもを連れて逃げた

と、嘘話を吹聴していたそうです


自分の暴力や働かなかったことなどは伏せて

元嫁の悪口を言いまくり、

挙げ句、共通の知人を『不倫相手』に仕立てあげ、

悲劇のヒーローを演じていたとか



なんだこの、

男の風上にもおけない

サイテーのうんこ野郎は

不倫相手に仕立てられた方にしたら、

大迷惑この上なく、訴えたいレベルです



でも、そんな悲劇のヒーローの化けのツラが

剥がれる日がやってきます



それは その元夫の母親の葬儀のとき



養育費はもらってなかったのに

子どもたちが父親に会うことは自由にさせていたので

年長チームが『孫』の立場として

葬儀に参列したそうです


御斎(おとき・精進落とし)の席で、親戚たちに


「アンタの母親は男作って逃げたくせに、

父親には親権やらなかったのか」

などと責められたのだとか


寝耳に水の話に仰天しつつも、

子どもはいかに自分の母親が苦労したか、

父親がどんなクズぶりだったのかの

大暴露大会をしたそうです


いつの間にか、父親の姿はなくなっていて

父親の父(祖父)は


「やはり そんな事だったのか・・・」

と納得していたのだとか


長い間の疑惑と嘘は晴れ、名誉を回復したものの

唯一、祖母だけは真実を知らずに、元嫁を恨んで

(孫たちにたくさん触れ合えなかったから)

亡くなったことだけが、心残りなのだと言います



「息子がどんなにクズで極悪人で、世界中から非難されても、母親だけは息子の唯一の味方になるものだから、いいんじゃないですか?」

と私


「それにしても、子どもたちは凄い仕事をやってのけましたよね。最高のご褒美ですよ。

そもそも元ダンナさんの日頃の生活態度を見ていれば、賢い人は見抜いていたと思いますけどね」


「それにー」と私は続けて、

「離婚によって大ダメージをくらったのは、元ダンナさんだと思いますよ?」



クローバー



・・・さて、現在


その彼女は役職についてバリバリ働き

元ダンナさんは誰からも相手にされず、

寂しい余生を送っているそうです




ふふふ・・・( ̄∀ ̄)

この話も、もう何回も聞いていますが、

他人の愚痴悪口よりは全然大好きな話なのでした