その1『えっ。まさか!』妊婦野良猫母さんの保護と責任《相談事例》 | ツキネコ北海道 ブログ

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スタッフよしみです。

 

昨年の冬、実家の母から「最近黒猫が家の周りに来るんだけど」と相談がありました。

保護をするなら捕獲機を貸せること、保護後は自身で飼うのか

避妊去勢をした上でリリースするのか、様々な選択肢があることと

保護にかかる大体の費用や保護主としての責任の話をしました。

そして春になると発情期になるのでそれまでには決断してねと伝えました。

 

その後、年が明けて黒猫のことを聞いたら「最近見なくなっちゃった」と。

外で暮らす猫なのでどこかに行くかは仕方のないこと。

テリトリーが他にあって、実家近所は散歩コースだったのかもしれません。

 

そして2月の中旬に「大福ちゃんが(例の黒猫)がきた!ちょっとお腹がおおきいかも」と。

発情期早くない!?と思い、きっとどこかでご飯をいっぱいもらって太っただけと思いました。

そこから「来るたびにお腹が大きくなってる。妊娠してると思う。保護したい」と連絡がありました。

そしてちょうど捕獲の打ち合わせで実家に行ったときにその黒猫ちゃんの後ろ姿を見かけました。

「あ、太った猫じゃなくて、妊娠してるわ」と私も確信しました。

 

近所の方にも聞き込みをしたら、実は秋くらいからこの辺りに出没していたそうです。

責任をもって保護することを伝えました。

 

そして捕獲機を設置して数日後に無事に捕獲!

右目はただれて、以前見たときには無かった傷を頭に負っていました、、、

 

 

翌朝、いつもお世話になっているあみたに動物病院さんへ。

「男の子ですね、エイズキャリアで白血病のWキャリア」との診断。

ただの太った黒猫だった!!と家族全員で爆笑。

その日のうちに去勢手術や駆虫、風邪治療や怪我の消毒等をしてもらい帰宅。

家族会議の結果、大福ちゃんはリリースはしないで実家の姉の部屋で飼うことになりました。

(実家にはノンキャリアの3匹の猫がいるので先生の助言の元、住み分けしました)

 

エイズキャリアで白血病の子は残念ながら長生きは難しいです。

しかも先生の見立てですでに5,6歳とのこと。

リリースしたら以前と同じように自由に暮らせます。

けど寒さや空腹、他の猫との争いは毎日つきまいます。

実際に頭の傷は多分ケンカで負ったものでは?とのことでした。

外で暮らすということは命の危険と隣り合わせで本当に過酷なのです。

 

保護できたのも縁なので、このまま家で危険もなく安心して

寿命が尽きるまで暮らして欲しいとみんな一致の意見でした。

 

猫風邪が酷かったので風邪が完治するまで私の家でケアすることに。

 

こたつを知った大福ちゃん。かなり攻撃的で触れない。

 

なぜか座椅子を気に入ってくれた。

 

そして大福ちゃんを保護して一件落着で家族全員がホッとした次の日の朝

姉からのLINEが

「外に黒猫がいる。こっちが大福ちゃんかもあせる

 

 

  君はだれーーー⁉️

 

「その2」につづく。。。