いいふりこきのしらみたかり? | ツキネコ北海道 ブログ

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NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道のブログです。
イベント情報や保護猫レスキューなど日々の活動をブログで発信します。


うぉーーーーーーー!!!!!!


これは凄いことになっとる。


月虹山荘に入居した岩見沢に多頭飼育案件2件。

どちらもシラミがいるとのことでしたが、、、


『いいふりこきのしらみたかり』

北海道の方言ですが昭和世代の代表吉井でも、さすがにシラミにたかられたことはありません。



その中でも免疫力の弱い高齢猫の《ぽろすけ爺さん》






がっつりしらみにたかられてますε-(´∀`; )

シラミは何度か駆虫すれば問題ないのですが、黒猫なので

めちゃ目立つのです。


ちゃちゃとバリカンかけていきます。



元美容師なのでこの辺りはお任せください!

皮膚疾患のある子も薬が塗りやすい様に首周りをバリカンかけました。





爺ちゃんバリカン後何故かぐるぐる🌀回り始めました。


どうやら神経症状が出ている様です。

いわゆるボケてきた?感じでしょうか。

ドーム型のベットに入れるとやっと落ち着きました。

毛がなくなって寒いかと思い洋服を着せてみましたが、

あっという間に脱ぎすてて邪魔な様だったので諦めました。


岩見沢で偶然同時期の相談のあった案件

どちらも高齢者世帯

どちらもいわゆる普通の家庭だと思われます。

それが『猫』の生殖制限を怠った為に、生活は悲惨な道を辿ってしまうのです。

大切に暮らしてきた家は糞尿でどんどん損傷していき、猫に取っても

人に取っても衛生的な生活は望めなくなります。


野良猫を保護して場合、回虫などがいることはありますが、シラミがつくことはあまりありません。

綺麗好きな猫は無意識に不衛生な場所で暮らすことは望んでいません。

しかしながら、家で多頭飼育状態になってしまうと手が回らなくなり必然的に

不衛生な状態になってしまうのです。


しかもどちらの案件もウイルス検査したところ、ほぼ全頭FIVキャリアでした😭

*ツキネコでは問題視していませんが、譲渡のハードルはどうしても高くなります


『適性飼育』を怠ると自宅で飼われていた猫達にこの様なことが起きてしまうのです。

やはり高齢者世帯で地方にいる方に多く見受けられる傾向です。

個人的なことをお話しすると私も十勝の田舎で幼少期を過ごしていましたが、

動物病院どころじゃなく人間の病院も無い地域で暮らしていました。

親も動物は好きだった様で犬も猫も常に家にはいました。

*母親に言わせると猫は飼っていたわけではなく、「勝手に家に入り込んでいた」との見解でしたε-(´∀`; )

唯一外飼いしていた犬のロンは、狂犬病予防の一斉処分の際に毒饅頭を食べて死んでしまいました。

そんな時代の人達に今更『適性飼育』を説いても難しく、やはり結果的にもの言えない動物達を

苦しめることになってしまうのです。

ですから我々はこれからの世代の人達にしっかり伝えていかなければならないのです。



2件の多頭飼育案件を、月虹山荘に移動してケアをしていきます。

当初はこの施設は終生飼養施設として老猫ホームとして稼働を目指していますが、

あまりに多頭飼育崩壊案件の相談が多すぎて、なかなか老猫ホームまで行き着けてないのですが、、、

今の役割はとしては素晴らしい施設に猫達を保護できて、皆さんに本当に感謝してもしきれません。



月虹山荘は皆さんのお陰で冷暖房完備

こたつや電気カーペットなど充分に配慮しているのでご安心くださいね。







ツキネコの施設で使用している物は殆どが寄付していただいたものばかりで、

購入した物を探すのが難しいくらいです。


特筆したいのはPanasonicさんの【ジアイーノ】さんの

保護猫犬応援プロジェクトから寄贈された次亜塩素酸脱臭機です。



この製品のお陰でどんなに頭数がふえても、臭いは格段に軽減されて驚かされます。

大手企業さん達が、社会貢献活動としてサポートしてくださることは

とてもありがたいことですね。


年末になっても相談は絶え間ないです。

自分たちのできることをしっかり見据えて活動していきます。