こんばんはニコニコ


日付変わっちゃいましたが、

今日は、ついに

ムーラン・ルージュを観てきました。


プレビュー公演から今日まで、

1ヶ月ほど経っていたかと思います。

ずっと楽しみに今日という日を待っていたけれど、私にとっては今日が最初で最後の観劇でした!


井上芳雄さんも望海さんも

他のキャストの皆様も、きっとたくさん

初演から比べて進化してこられたのでしょうが、

私にとっては今日のムーラン・ルージュが全て。

比較する「時」も「キャスト」もありません。


でもきっと、たくさんたくさん進化して

今日という日を迎えられたのだろうなとは思います。そして明日からも(今日のソワレからも)進化し続けていくのだと。


今日私が感じたことを

今日のうちに残したいという気持ちで

この記事を書いてみます。


(残念ながら理解力と記憶力が残念すぎて具体的な深い記述はできないかと思いますが、

一応ネタバレありです。これからご観劇の方は読まないでくださいね!


また、見てもいないダブルキャストと比べるような記述をしてしまいます。あくまでも見てもいない観劇素人の個人の勝手な感想ですので、悪しからず、です…。)


さ、感想書こうとプログラムを見ても、

曲名のリストとシーンが全然一致しなくて笑い泣き

だって洋楽全然詳しくないし英語も分からないからタイトル見てもなんのことやら。

振り返るにも振り返れない。

なので本当にざっくりと、感覚的な感想になると思います。(薄っぺらいのはいつものこと)



開場15分前に着くと、もう入場待ちの行列ができていました。並ぶ前にこちらをパシャリ。


このアングルで。

エリザベート以来の撮影です。


芳雄さんと


望海さん。

写真って分かってるけど

デカすぎてドキドキします。


割と早く入場できたので、プログラムとトートバッグ(黒。白は売り切れ!)をササッと購入したあと、カフェにも行ってみました。


その後キャストボードを撮ろうかと思いましたが、大行列だったので、後にしよ。と早々と席に行きました。


自席から。


この席…。

チケットが届いた瞬間、膝から崩れたくらいショックだった2階席でしたが、前から2列目で、蓋を開けてみたらかなり良席でした。


汗や細かい表情は見えないけれど、私がいつも座るような中途半端に後ろの1階席よりかなり良かったという感想です。


遠いイメージでしたけど、シャンデリアの細かい装飾までよく見えました。段差も大きくて、私は元々座高が高いこともあり、視界を遮るものもありません。


1階席の1列目に座っている人は、

一体何をしたらそこに座れてるんだろうとは思います。


でもこちらの席は、なによりも床がよく見えて、

それによって舞台の奥行きが掴みやすくなり、

キャストの動きやフォーメーションも美しく見えました。

「特等席」と評する人がいるのにも頷けます。

むしろ好きかも。


細かい表情を見たい時はオペラグラスを使いましたが、むしろ全体を一目で楽しむことができて、

「こういうことか」と思いました。


それにしても、

劇団四季ではいつも基本ドセンターを選びますが、

自分では選べない先日のファインディングネバーランド2回と、

今日のムーラン・ルージュ。

上手側ばかりを引き当てています。


センターブロックのとなりのブロックでしたが、

死角は多分なく、ストレスなく観劇できました。


キャストが出てくるまで写真撮影オッケーでしたが、開演10分前からプレショーなるものが始まります。


私はこのあたりの情報を完全にシャットアウトして今日を迎えたので

ソロロソロロと登場する、ムーラン・ルージュのキャストさんたちを観てもこのプレショーの趣旨がよく分からず…


セクシーかつゴージャスなお衣装とナイスなバディに感嘆しつつも、基本的にはオペラグラスのピント調整にこの時間をあてさせていただきました。


絡み合う男女の姿が

とてもクリーンな感じがして、

卑猥さはほぼ感じられず。

また、タバコなんか吹かしちゃって

妖艶で退廃的な「クラブ ムーラン・ルージュ」の世界観を私たちに示してくれているかのようでした。


長いな…(オイ

と思っているとおもむろにクリスチャンが登場。

ここから舞台が始まりました。


今日のキャスト表です。


結局休憩時間でも撮れず、終演後に並んで撮影しました。どうでもいいけど休憩時間にお化粧室に行かなくて済む方の膀胱が羨ましすぎる、と観劇の度に思いますが、何か方法があるのでしょうか?


キャストごとに感じたことを書いてみます。



まずはやはり井上芳雄さん。


今日のこの日をずっと待っていました。

エリザベートの配信以降、ひたすらテレビから、スマホから流れ出る彼の歌声を聞き続け、

最初は「上手いと思うんだけど、声があんまり好きじゃないのよね」なんて思ってました。

でも聞けば聞くほど中毒のように井上芳雄の歌声を求めている自分がいて。

いつか生で聞きたい。という思いが膨らんで。

ジェーンエアはチケット争奪戦でものの見事に敗れて。

ファンクラブ入って、ようやく手に入れた今日のチケットでした。


なんとなく、こんなに楽しみにしているから、

今日の観劇はダメになるかも。って思ってました。体調不良とか公演中止とか、何かしら起こるだろうと。

でもそんなこと起こらずに、無事に行けた・:*+.\(( °ω° ))/.:+  ←もうほんとこんな精神状態


ご本人も何度も言っていたことだし、

いろんな感想を見ていたので、

クリスチャンという役が彼には若すぎることはもう分かっていた。

でも一度でも舞台を観た人が、実際に「彼には若すぎる、無理がある」と言っているのを聞いたことがない。


始まってすぐに、

「あー、確かに甲斐くんも似合いそうだし、甲斐クリスチャンも観てみたいかも」って思ったんですけど、観終わった今、もしもう一度観ることができるなら、私は迷わずに芳雄クリスチャンで観ます。



井上芳雄は確かにクリスチャンで、娼婦を相手に純粋すぎるほどの想いを持つ若くてバカな青年でした。


一幕では、サティーンに恋をして、自分の気持ちを隠すことすらできない軽薄ともいえるクリスチャンだったけれど、

時が進んでいくうちに、サティーンに堕ちていた。

声も変わっていたし、表情も一幕最初にムーラン・ルージュを訪れた時の表情と、最後のムーラン・ルージュでの劇中劇の時の表情を並べて比べてみたいくらい。


3時間のミュージカルの中で、本当の恋がなにかも知らない青年から

恋に溺れる、周りは何も見えない男への変貌を、演技力と歌唱力で、

「井上芳雄の年齢でやる役ではない」という最初の大前提を打ち砕いていた。

とくにアブサンを飲んでからのクリスチャンは、もう見ていられないほどにサティーンを愛していたし辛そうだった。後半の井上さんの演技、表情、歌声は、もう本当に本当に「すごい」しか言えない。痛々しい彼の表情を見るために何度もオペラグラスをのぞいてしまった。


できるだけネタバレしている感想からは遠ざかっていたけど、Twitterとかブログとかで「僕を見て」のセリフがすごかった。っていうのを見てしまっていて、あちゃー見ちゃった、と思っていたし、知っているセリフだったにも関わらず、

このセリフを彼が言った時、

もう心が締め付けられて仕方がなかった。


一番最初に歌った「your song」と

終盤のリプライズの「your song」も、もはや違う歌で…。


また、歌唱の方も一幕からすごかったけど、

お話が進めば進むほど本領発揮、な感じ。


お芝居も歌も、見どころは二幕だったと思います。一幕の芳雄さん、最初は若造りしてるの?という感じのお芝居かと思ったけどそうではなくて、バカなフリというか、純真無垢な青年を演じていたのかな。

純真無垢な青年が娼婦を相手に恋をしたらこんな感じよね。という。

そして時間が経つにつれて(月日が経つにつれて)サティーンに溺れ、いつの間にかそこにいるのは夢と希望に溢れた青年作曲家ではなかった。


お芝居も初めて生で観たけど、もう、特に二幕は引き込まれたし、そこに歌唱力ももう凄まじくて、本当に書き尽くせないし書ききれないし、もうずっと「すごかった」って書いていたい。(語彙力


私は本当に今日ここに来て良かったという喜びでいっぱいになった反面、


沼に落ちる覚悟がないなら、

観なければ良かったかも。とすら思ってしまったわ…。



続いて望海風斗さん。


まずなによりも、望海さんの歌唱力は

想像以上でした。

井上芳雄さんに引けを取らないどころか、

場面によっては井上さん以上に熱が入っていたと思うし、ずっと全力で私たちに歌を届けてくれました。ダンスも歌も演技も素晴らしくて、ファンになっちゃう。


平原綾香さん、嫌いではないんだけど

私にとっては平原綾香さんは「歌手」で

歌は上手いんだろうけど結局「平原綾香」なんだろうな、っていう、平原綾香さんファンの方には申し訳ないくらいのかなりの独断偏見で、消去法で望海さん回のチケットを取ったんです。


でも、その後ラジオで初めて望海さんの歌を聴いて(正確にはyoutubeで山崎育三郎さんとの闇広を聞いていたけど、望海さんって知らなかった)とても素敵な歌声と、井上さんの声との相性の良さを知り、とても楽しみにしていたんですけど…期待を遥かに上回って。本当に今日が私の観劇日で良かったと思えました。


芳雄クリスチャンが若くて

物語序盤から終盤に向けてものすごーく変貌を遂げていくのに反して、

サティーンは終始サティーンで。

でもクリスチャンからの愛を確実に受け止めて、

最後の最後に、自分にも、クリスチャンに対しても正直になれて、

でも、死んでしまった。

サティーンを失ったクリスチャンの虚無感が、カーテンコールでこの時間が終わってしまう虚無感と重なって、あの明るく楽しいカーテンコールで涙が止まらなくなった。

サティーンが病に侵されていて最後死んでしまうことは知っていたし、

ハッピーエンドとは思っていなかったけど、

まさかこんなどんちゃん騒ぎのゴージャスなショーみたいなミュージカルで泣かされるとは。



続いて、デューク役の伊礼彼方さん。


めっちゃいやなやつ!

井上芳雄さんお目当てで来てなかったら

惚れてたかもしれません!以上!笑


トゥールーズ役の上野哲也さん。


クリスチャンの友人であり、昔サティーンに恋をしていた男。杖をつき、自らを欠陥品と呼ぶ男。どう見たってデュークに敵わないけど、自らを芸術家とも呼び、対等でありたいと自分の劇を守る姿はとてもかっこよかったです。

けど一度台詞噛んだな。(←


ジドラー役の橋本さとしさん。


え、この役演じて10年目、

みたいな貫禄はどこから?

すごい人なの?この人。

カリスマ感半端なかったです。


そしてそして、、

私が今回影のMVPとしてご紹介したいのは…


ニニ役の藤森蓮華さんです!!!


いや、もう。

スタイルの良さ、ダンスの素晴らしさ、

歌声、演技、全てが良かったです。

サンディアゴ役の中井さんとともに

一場面2人の見せ場があったのですが、、

短い時間だけど引き込まれました。


今回、チケットを申し込むときに

譲れなかったのは、

もちろん井上さんと、

あとは望海さんと、あとできれば伊礼さんだったのですが、

藤森蓮華さんのニニで本当に良かったって思います。

基本、私はおめでたい人間で

いつも「今日のキャストがベストメンバーだったと思う」となんの根拠もない満足感で帰るのですが、今日も例に漏れず「今日のキャスト、ベストメンバー(以下省略


ちょっと書きそびれたことがあって、

ここに追記なんですけど…


デューク、めっちゃ嫌なやつで

クリスチャンは何も持っていないからこそサティーンを手に入れることができなくて、こんなに愛してるのに。可哀想。

…でもそれは、これが「彼(クリスチャン)の」物語だからなんですよね。必ずしも、デュークは悪ではないし、クリスチャンは正ではないのが、また辛いって思います。だから最後の最後に思いが通じ合ったかのようだけど、それでも観ている私の心には悲しみが勝ったのかもしれません。あれは正しい結末ではなかったから。

どうなんだろ。むむむ。よく分からない(笑

もう少し、咀嚼したいです。


追記終わり。


というわけで、

長々と、でも書いてることは

とにかくすごかったって話。

興奮したし、しばらくはこの余韻から抜け出せ無さそう。


もう少し、中身のない(失礼すぎるけど

ショーかと思って、

二階席だし。と思って、

そこまで期待をしていなかったのに、

芳雄さんの歌のすごさと、

歌のすごさは予想していたけど演技のすごさと、

望海さんの歌のすごさと、

思いの外の悲恋っぷりと、

とにかくいろんな「期待以上」と

とにかくすごかったって感想でした。


落ち着いたら加筆訂正したいくらい

感情のままに書いてしまったけど、

多分このままです〜😅


怒らずに呆れずに、最後まで読んでくださった方がいらしたら、本当にありがとうございます。