アジアの国で潜るならバリ島かタイのクラビと決めていたので、

フィリピンはあまり興味がありませんでした。

しかし、
ジンベエが直ぐ側で見れる!
それもかなり確実に!
という【売り文句】がフィリピンのオスロブ。

モルディブでのダイビングによるジンベエサーチでは全くいず、
シュノーケルでやっと見つけたジンベイにかなり感動しましたが、
上からの姿だけだったのと、
他のスノーケラーのフィンで頭を叩かれながらだったので、
ゆったりとしたジンベエ見物、とまではいきませんでした。

なんせモルディブですと、
ボートの上から、ワインを飲みながらマンタの捕食が見れますから、
その贅沢さが人間をワガママにしてしまいます。

ダイビングでジンベエのお腹も見てみたい、
横からも見てみたい、

という思いが募り、セブ島・オスロブについに到着。
フィリピン発ダイブ。

「何処で着替えるのですか?」

「ここで。」 (海の前の駐車場横)

そーよ、ここはフィリピン、きっとこれが当たり前
・・・でも、イヤだ、みんなの前で

あのキツ~イスーツをひぃひぃ言いながら着るなんて。

その日は、10人の団体様と一緒の行動。
数少ないシャワー室だって満室。

あーあ、5つ星ホテルのダイビングクラブが懐かしい。

まぁ、そんなことはどうでもいいことなんです、
2度目は来ないかもしれないジンベエ三昧。

ガイドの可愛い女の子に聞きました。

「ジンベエ見れますか?」

「大抵見れますよ、でも、まぁ、自然ですから・・・
ただ、今まで見れなかったことがないんじゃないかなぁ。」


「ジンベエがそんなに来るようになったその背景はどうなのですか?」

「数年前に餌を撒くようになったら、
子供のジンベエが食べにくるようになったのです。

それでも8mくらいありますけれど、大人のジンベエは来ません。」


ここである人が。

「ようは、飼ってるってことでしょ?感動ないよなぁ。」

そこで常に感動を探してるワタクシとしては。

「そんなことないよ、だって、野生の子ジンベエが、朝ごはんだね~!
と思いながら毎朝来るんじゃない、かわいいじゃないですか!」


遥々モルディブまで行って、
必死になってジンベエを探していた人々にとっては、

数分ボートに乗って、

はい、ジャンプ、

そこにジンベエがいる、


という簡単すぎる状況が我慢ならないわけです。

ただ、わたしが思うに・・・

野生のジンベエをビジネスにまで育てたオスロブの人達の

【営業展開力】はアジアの貧しい街なら見習う点があるはずではないかと。
観光客誘致の一環ですよね?
 


可愛いガイドさんが続けます。

「カメラを持っている人は、カメラフィーを払ってください。
ストロボを使ってはダメです。
もちろん接触も厳禁です。見張りがいますから、見つかったら、
罰金か、または刑務所に送られた例もあると聞いてますので、
くれぐれも注意してください。」


じゃぼ~んと海に入ったら。

いるわ、いるわ、直ぐ目の前でジンベエが縦になって餌を食べてる。
向こうには泳いでいるのもいる。
その日は合計5匹とか。

5匹ですよ!

ここは、ガラパゴスか!
(↑って、まだ行ったことないです。わたしのダイビングドクターが
ガラパゴスのリピーターで話を聞いてるだけです。。)



見張りとやらは、海の上からだけでなく、ジンベエの側にいて、
触りそうな人間や、側に来るやつを跳ね飛ばすようにして、
ジンベエを守ってます。

再び、オスロブ人(?)、やるじゃん!

これだけの観光客が来て、入海料を払ってく。
もちろん他にも街へ落とすおカネは一杯あるのでしょう。

相手は野生。

いつまでいるか分かりません。

何かの条件が変わって、ジンベイ達がいなくなるかもしれない。

潮の流れとか、

水温とか、

はたまた
鯨を食べる日本人に食べられちゃうとか
(↑ ウチの国に帰って来て同僚に言われた。。。)

ま、ニッポン人はジンベエは食べないでしょうが、
漁に困った人達が捕らえないとも限らない。


なので、ご興味がある方は、
今のうちにオスロブへ!


ここの日本人経営ショップにお世話になりました。

【ブルーコーラル】

皆さんとても親切で楽しかったです、有難うございました!

おっきなジンベエもいいですが、
わたしはこういう小さいカラフルな、
ぽよぽよした生き物が好きです ↓