「いままで ごめんね、チョコレート。」明治が新聞にお詫びを掲載 実は健康気遣う人に勧めたい“高カカオチョコレート”

 
Techinsight Japan
写真明治がチョコレートにお詫びした新聞広告
明治がチョコレートにお詫びした新聞広告
「♪チョコレートは明治♪」というフレーズもお馴染みの明治が、1月23日付けの読売新聞と朝日新聞にて「チョコレート効果」へのお詫びを掲載した。これを企画した同社菓子マーケティング部の部長・萩原秀和氏は「気付いてあげられなくて、ごめんなさい!」と平謝りしている。一体これは、どういったことなのか。 

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読売新聞と朝日新聞で「いままで ごめんね、チョコレート。」と大きな文字で謝罪している全面広告を目にした人もいるだろう。これによると、「チョコレートは今まで誤解されていた。それなのに真実を伝えることを怠っていた」と明治がチョコレートにお詫びしているのだ。 

その真実とは、「チョコレート効果」のような高カカオチョコレートは、実は低GI食品であり、糖質の吸収がおだやかなため、健康に関心のある方へおすすめの食品という事実だ。 


近年、健康を意識する人が増えるにつれ、食品のGI値(Glycemic Index)が注目されている。一方、チョコレートに対するGI値は、その種類によって様々な値が混在しているのが現状だ。そこで明治ではオーストラリアの専門機関にGI値測定試験を委託、その結果「チョコレート効果カカオ72%」のGI値は29、ならびに「チョコレート効果カカオ86%」のGI値は18ということが判明、両製品ともに血糖値の上昇がおだやかな低GI食品であることが認められた。血糖値の急激な上昇を抑えたい人や健康診断で食生活の改善を指摘された人は、GI値が55以下の低GI商品を摂ることが望ましいと言われている。 

今回新聞への謝罪文掲載を企画した萩原氏は「チョコレートは長年の間、高GI食品として多くの方に知られていたのですが、研究の結果、高カカオチョコレートは低GI食品であることが判明しました。これはチョコレートに対するネガティブなイメージや、誤ったイメージを放置していたということでもあります」と反省し、「もっと早くこの事実をお伝え出来ればよかったな」「チョコレートに申し訳なかったな」という気持ちが強く湧き上がり、実施したという。 


萩原氏は「これからはみなさん是非、自信を持って低GI食品の高カカオチョコレートを食べていただければと思っております」と胸を張っている。「チョコレート効果」は低GI食品であるだけでなく、ポリフェノールもたっぷりで、「チョコレート効果カカオ72%」は一枚あたり127mg含まれている。ポリフェノールは体に留めておけないので、毎日コツコツ食べると良いそう。その食べ方は一日あたり3枚から5枚が目安とのことだ。 


これまで健康のことを考えて、チョコレートをあまり食べないようにしていたチョコ好きの人たちにはなんとも嬉しい情報ではないか。もうすぐやってくるバレンタインデーにも、この情報とともに高カカオチョコレートを贈ると喜ばれるかもしれない。