【歌詞深読み】真っ赤なLip | 5th WANDS Activity Record

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第5期WANDS の活動記録メモ。

【歌詞深読み】

「真っ赤なLip」

作詞:上原大史 作曲:大島こうすけ

 

第5期WANDSの楽曲の歌詞考察をしていきたいなと思います。

まずは「真っ赤なLip」を深読みしてみました。

なお、解釈は十人十色ですので、正解というのはないと考えています。

私の気持ちのコンディションによっても、その時々で解釈は変わってくるでしょう。

上原さんの意図とも違っている部分もあるかもしれません。

あくまで今時点での私の解釈なので、そういう見方もあるかな~とコラム的に読んでいただければと思います。

 

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「真っ赤なLip」は曲先行で、名探偵コナンのタイアップが決まっていて、「ミステリアスで何が起こるかわからない」部分がテーマだったそうです。上原さんは、「曲調がおしゃれで、大人っぽい雰囲気だった」ので、「男女の大人っぽい雰囲気で作った」とインタビューで語られていました。

※参照URL

 

 

歌詞の内容を見ていくと、「真っ赤なLip」は恋愛の歌です。

それも、お互いを想いやるような純愛な感じではなく、もっと打算的だったり、狂愛的な男女の関係性を歌っています。

主人公は男性で、「真っ赤なLip」をつけた意中の女性が狂おしいほどに好きで、振り回されている内容かなと思います。

 

「真っ赤Lip」は、似合う、似合わないが如実に出る色味だと思うので、なかなかハードルが高い色の印象です。

「真っ赤なLip」をつける女性には、私は意志の強さを感じます。

また「無垢な瞳」「雪のような艶めいた肌」「ちょっぴりあざとい仕草」

など、女性の身体的なイメージが表現されていますが、とても美しく小悪魔的な魅力を持った女性像を思い浮かべました。

歌詞を書くにあたり、上原さんは今の若い子も真っ赤なLipをつけるのか,周りの方やドラッグストアの店員さんにも聞いたりしたとお話もされていました。

※USEN 音ナ図鑑で話されています

Gimme Love Gimme Love 君はdoubt

酷くチャチなこのトリック 

なのにmistake 罠に落ちて

もがく程溺れる dream

主人公は、女性と自分の関係が「本物の愛」ではないことをわかっています。それでも夢中になってしまっているという感じですね。

甘い蜜に骨まで侵され

僕が壊れてくなんて想定外だ

「想定外だ」、と自分を俯瞰して見れているけど、彼女の魅力に抗えず溺れている様子。

真っ赤なLipのグラデーション 魅惑的招待

全く解読不能なんだ ヤバイ君の正体

電光石火でハマっちゃって 逃れられない

君をもう 離さない

so I'm going to crazy crazy

溶けてく 夢の中

全て君の思い通り

赤字の部分は韻を踏んでいますね。

魅惑的「招待」は、「Show Time」にも聞こえるような。

「ヤバい君の正体」というフレーズ自体は、コナン君にもかけたのかな?(どうでしょうね・・・)

真っ赤なLipでバレバレ でも騙されたい
ちょっぴりあざとい仕草も 全部抱きしめたい
一切合切愛しくて 絶対的運命
君をもう 離さない
so I'm going to crazy crazy
溶けてく 夢の中
このまま いつまでも・・・

全て君の思い通り

2番も赤字部分は韻を踏んでいます。

女性側の視点はわかりませんが、男性が「バレバレ」と感じているのですから、女性にとって主人公との恋愛はゲームや遊びといった感じなのでしょうか。

主人公はもうはっきりと、女性に「騙されている」ことを知っていますが、それでもなお「抱きしめたい」し「離さない」と言っています。

「全て君の思い通り」というフレーズからは、二人の関係性が対等なものではないように感じました。

雪のような 艶めいた肌の
つたう汗に もう衝動が止まらない

ここの歌詞はだいぶ大人~。

コナン君にはちょっと刺激が強いかも。

 

最後は1番、2番のサビが連続します。

曲先行で作詞されたということなので、楽曲の複雑な構成やスリリングさに合わせたスパイシーな歌詞となったようですね。

コナン君と蘭ちゃんの関係性とは、ちょっと違う感じ。

きっと長続きはしない、刹那的な恋愛の歌詞だと思います。

 

歌詞の深読みをしてみましたが、これはなかなか楽しい作業でした!!

恋愛にもいろんな種類があるようで、「真っ赤なLip」の女性のように恋愛を遊びやゲームと考えるのは「ルダス型」と名付けられているそうです。勉強になりました。

また追い追い考察していきたいなぁと思います。