私あなたを見つめ返すよだから、
目をそらさずに私を見てて
朝一番に聞こえたのはカラスの鳴き声
寂しそうな、一羽だけのカラスは控えめに鳴く
冷えた空に泣きそうになる朝のこと、午前4時
塀の上の真っ白な猫がこちらを見ていた
エメラルドの瞳を見つめ返し、エメラルドの瞳はこちらを見つめ続ける
でも、
手を伸ばせばきっと
振り向きもせずどこかに消えてしまうでしょう
それはひどく寂しいことで、私はそれに耐えられないでしょう
だから私が先に視線をそらす
あのエメラルドはまだこちらを見てるだろうか
カラスがまた、小さく鳴いた
あら、こんなに近くにいたのね
もう私を見ていない真っ白な猫と、片足を失った真っ黒なカラス
それらを同じ視界に入れたくて、私は走った
どの家もまだ眠る、静かで、灰色がかった水色の住宅街を私は走った
子供用自転車が無造作に置かれたオレンジの家の前で振り返る
そこに白のかたまりも、黒のかたまりもなく
私は耐え難い寂しさを感じる
もしかして、と気づく
もしかして、私が自分で作った寂しさなのかも
本当は、出会えたすべての美しく愛しいものを手放したくない
大事にする
って、漠然としていて難しい
人間は贅沢だ
溢れかえるモノに囲まれたって
最後に欲しがるのはココロ
このココロを産んだのは あなた だ