9番目のカード。隠者。
崖の下をランプの光でのぞき伺っている姿は霊性のある深い精神性を現すイメージが受け取れます。
この灰色のマントを身にまとい、老人のような姿に見えますが、ピンと張った背筋の伸びた姿勢から、
この人は、一概に老人とは言い切れない。
タロットカード、1~8の経験を経て、それらを統合した精神の持ち主。
゛すべては内なる世界に内在する”事を悟れた人物なのです。
手にしているランタンには、四大(地水火風)の一つの火をともす行為。その中には、六芒星が輝いています。
六芒星は、対立物の統合で、(男性性、女性性。父性、母性。獣性、理性。)黄色い光は、喜び、幸せの象徴。希望の光を表します。
左手(知恵)に持つ黄色い杖は、黄色の象徴の一つ、実現性、可能性を大地から吸い上げていることを現し、困難を乗り越え、統合し、その経験を精神的な知恵、叡智を得る事で、現実社会の成功の可能性を教えているカードです。
また、その成功の叡智は、この深淵にあると伝えられているのかもしれません。
゛すべては内なる世界に内在する”
現実は、私たち自身の内側の投影である事を伝えられているのでしょうか。
水星(乙女座)知性と順応のカードです。知性を使ったコミュニケーション能力。
メッセージは、思慮、世俗を離れ、つまり、思考、欲求、(自我・エゴ)を手放し、
本来の自分の精神の深淵から湧き上がる気持ち、智恵を見つけましょう。
恋愛
正位置 遠距離でも繋がる愛。お互いの成長を支え合える関係。
逆位置 未熟な恋。相手の気持ちを理解しようとしていない。協調性が持てない。
人物像
正位置 深い人生経験の持ち主。精神性の高い人。専門的知識が深い人。創造力のある人。カウンセラー。学者。
逆位置 知識、経験を否定する人。軽率な考え方を持つ人。相手の気持ちや状況に理解のない人。口先だけの人。
仕事
正位置 問題の奥深くの追求。専門家と相談すると良い結果を得られる。
逆位置 形だけの状況。問題意識を持っていない状況。
タロットは13~15世紀頃が起源だが、
マルセイユ版が出来た17世紀辺りから深い意味を持たせるようになったのかもしれない(憶測)
そんな遠い昔から、 ゛全ては内なる世界に内在する”
゛自分の深淵と繋がる” は ハイヤーセルフと繋がることだろうし、
今のこの現実を創っているのは、自分自身。
私が私の人生の創造主。と、言われているのですね。
月香