「映画芸術」 「2013 日本映画 ベストテン&ワーストテン」。 | 月灯りの舞

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自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

今月の「映画芸術」 2014年 02月号の特集は、
「2013 日本映画 ベストテン&ワーストテン」。

他誌ではベスト5位に入っている作品が
ワーストになっていたり、選者によって、
ベストとワーストが全く逆だったりと、
画一的でない映画批評が読めておもしろい。

ベストだけしか書いていない方も多いが、
とある方は、「駄作を駄作と書いて怒られるのは
もういやだから、ワーストは書かない」
というようなことを書かれていた。

39年間「キネ旬」でベストテンの選考委員を
やっていた寺脇研氏が、「戦争と一人の女」を製作した
為、降板。
「映画芸術」ではストレートなことを
語れると、自作を語っていたのにはとても共感できた。
何かに媚びたり、物欲しそうにウケを狙ったりせず、
自分が観たかった映画を自分で意を決して作った作品を
自分で1番と思い、満足しないでどうすると。

座談会「自主映画とプロの閾」は、2013年に
自主プロデュースで撮った プロの監督たちのお話。
自主映画だから、できること、自主だからこそ縛りを
つけないといけないことなど、本音で語られていて、
とても興味深い。

映画は、良いか悪いかというより、好き嫌いが大きいし、
自分のおかれた立場によってもまた観方が変わって来るので、
同じ映画でも、どこがよかったか、何が悪かったかという意見を
読むのはとても勉強になる。

映画芸術 2014年 02月号 [雑誌]/著者不明
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