私が、脳内出血を発症して、急性期から転院した先の回復期のリハビリ病院でのことをお話しします。私が、入った病室は、四人部屋でして、1人で、そこそこの、スペースがある病室でした。ベッドがあくとすぐに新たな、患者さんがくるのですが、ある日みえたのは、年齢は、私くらいか、やや上の方で、看護師さんは、小児麻痺のあった方で、リハビリのために

入院されたと、言われてました。歩行は、ほぼ出来ず、言語も、かなり、不明瞭と言うか、難しい方でした。リハビリ室に行く時に、その方の、前を通って、部屋を出るのですが、カーテンごしの中に、ウルトラマンのフギュアがたくさん置いてありました。看護師との会話を

盗み聞きしたのですが、それらは、どこで買うのかと書かれて、彼は、高島屋でと言われてました。その方の携帯にも、高島屋の外商さんからかと思われる電話もかかっていました。その後、荷物が届いたたりもしてました。、高島屋の外商さんから、ウルトラマンのフギュアを買われるなんて、どんな大金持ちなんだろうと思いました。夜、お母さんと思われる方とも、よく病室の外で、長く電話されてました。年齢が、私くらいなら、お母さんは、かなりのお年になられてるはずです。お母さんも大変だなあと思いました。また、看護師との会話で、盗み聞きしたことに、ウルトラマンは、お母さんは、買ってもいいと言うけど、お姉さんは、ダメだというのだとか。時々、お姉さんと思われる方が、面会に来られることもありましたので、そう言う事なのかなと。邪推ですが、大金持ちの家ですが、あまり、その患者さんに、金を使うと、お姉さんの取り分が減るからかなと思った記憶があります。その後

その方は、最初は、立つリハビリでしたが、今度は、高機能の電動車椅子の訓練をされてました。ある日、また、看護師との、会話で、電動車椅子の話題になり、その方が、なきながら、電動車椅子は、お姉ちゃんが、許してくれないから、変えない、と泣きながら話されてました。聞きながら、残念だろうなあと、無常な気分になりました。私が知るお金持ちの方は、案外、せこくなく、非常におおらかな方ばかりでしたので、このかたのお姉さんもそうなってもらいたいです。

時々、今、どうされてるのかと思うことがあります。この先、どんな人生を過ごされるかわかりませんか、どうか、幸せな、日々をお過ごしなさってください、そう願います。