私は、無会派れいわ新選組として、本臨時会に提案しております議案第123号から議案第127号の特別養護老人ホーム桐ヶ丘やまぶき荘大規模改修工事請負契約に反対し、討論を行います。
 桐ヶ丘やまぶき荘は、2022年から始まった区立3特別養護老人ホーム大規模改修工事の最後の施設です。すでに60億円以上の税金が使われており、桐ヶ丘やまぶき荘は分かっているだけで約44億円、区立3特養の合計は約110億円になります。反対の理由は次の2点です。

一つ目は改修工事費があまりに高額であり、積算根拠が不明なことです。12月議会でも質問しましたが、昨年、埼玉県内の16施設の特養大規模改修工事費は、平均1億5千万円でした。今年、新築された民立特別養護老人ホーム建設費は約17億円です。先日、視察した江東区の重度心身障がい者入所施設の建築費の総額は、約13億円でした。

改修費、約44億円の内訳は、建築工事18億円、電気工事9億円、空調工事7億円、給排水5億円、エレベーター3億円、介護報酬補填2億円です。築25年、入所者約100人の施設改修にこれだけの税金を使うことに、区民は納得するでしょうか。

 

本年3月に提言された北区公共施設再配置方針検討委員会報告書では、「建築後30年以上を経過している建築物は、施設数では全体の約7割を占め、今後、建替えや改修にあたり多額の費用が必要となる。これまでの公共施設マネジメント政策が適切に運用できていたのかを、今一度立ち止まり、振り返りを含めて考えるべき時である。 私たちが検討すべきことは、「より多くより立派な公共施設を建設すること」ではなく、「施設ありきの考え方から転換し、民間と役割分担をしながら適切な行政サービスを提供する」ことを訴えています。


 北区の特養大規模改修工事が他と最も違う点は、区は工事費用の上限を考慮せず、まだ使える機器や設備を全て廃棄し、新しいものに全部変えていることにある。他の自治体は、修理、保守、オーバーホールなどをして、長期に大切に使用しています。そもそも大規模改修工事費に10倍の差が生じていること自体異常であります。区は、全て変えるのが当たり前である!という大規模改修工事の考え方を改めていただきたい。委員会の提言を真摯に受け止め、過大工事になってないか、税金を無駄に使ってないかを振り返り、考える必要があるのでないでしょうか。

 

2つ目は、入札の在り方です。北区は、9000万円以上の工事請負契約を事前公表しています。そのため、限られた一部の工事業者に落札が集中しています。たとえば、区内にあるX株式会社は、区立3特養の空調工事、給排水工事を全て請け負っています。X株式会社だけで区立3特養改修工事費用は、JVを含めて総額30億円になります。当然、正当な入札で落札されたのでしょうが、あまりにも工事業者が一社に偏りすぎています。

板橋区は、事前公表を一切行っていません。事前公表をするかどうかは自治体の判断でありますが、事前公表は、問題が多く、予定価格が目安となるため、競争力の低下、落札率の高止まり、談合の助長、建設業者の見積り努力を損なわせるなどがあります。特に数億円規模の入札を事前公表すると、特定の区内大手事業者が断然有利になります。数億円の入札で落札率約100%が複数あることは、明らかに不自然であります。

国土交通省は、入札事後公表にするように要請しています。区は「地域要件の撤廃」、「入札事後公表」など、区外の業者でも一定の基準を満たせば、入札に参加できるような、抜本的な改革をすることが求められます。よって、区の入札は、公平さを欠いていると考え反対します。

以上で、無会派れいわ新選組佐藤つかさの反対討論を終わります。