自己紹介


20代男の奏汰(かなた)です。
僕の彼女は20歳年上の人妻:桜子さんです。

桜子さんと出会ってからの日常を
ここに記録として残していきます。

 ​お揃いの土産


−この人本当に既婚者か?−



そう思えるほど、

気遣うのは僕のことばかりでした。



僕達は

道順に従って通路を歩いて行きました。

こうやって、気持ちのある人と出かけるって本当に楽しいです。




ただ、エッチ目的だけで

会うのはそれはそれでスリルもあったし、性欲も解消できるから良かったですが、

やっぱりそればかりだとどこが虚しくなり、

元気がある時は何ともないことが、

こんな時はとてもブルーになりました。



あれほど、

若いうちは遊ぼう、

ワンナイトで十分と思っていたのに、

僕は少しずつまともな男性に戻り始めていました。



桜子さんといると楽しいし、

色々と語れるし、

勉強になるし、エッチも満足だし、

結婚はまだまだ考えていない今の僕にはピッタリだと思いました。


道順に進んでいくと

イルカが優雅に泳いでいるエリアがあったので、

僕達はしばらくそれを眺めていました。




『こういう時間、いいね』



『うん』

そんな会話をして、桜子さんの横顔を見ていました。桜子さんも僕の横顔を見ていました。



そして、イルカやそれぞれの写真を撮りました。

不倫で写真を撮るなんてあり得ないよ。

そう言っていた桜子さんが

自らシャッターを切って2人の写真を撮っていました。




僕は、桜子さんに

こういうところに来たら、何か思い出を買いたい人でした。

それを提案したら、いいよと言ってくれたので、

僕達はイルカのキーホルダーを購入しました。



−今が良ければ良いじゃないか−




この歳でそれ以外を想像出来るほど、僕自身が大人になりきれていなかったと思います。