自己紹介
20代男の奏汰(かなた)です。
僕の彼女は20歳年上の人妻:桜子さんです。
桜子さんと出会ってからの日常を
ここに記録として残していきます。
僕の彼女は20歳年上の人妻:桜子さんです。
桜子さんと出会ってからの日常を
ここに記録として残していきます。
手を繋ぐ
そんなことにありがたみ?
僕にとっては、そんなこと?
でした。
でも
セックスレスから夫婦の仲がまるで
−身内なのに他人−
になってしまった桜子さんにとって、
心通じた相手と手を繋ぐということはもう2度となくなり、
唯一の我が子とも手を繋ぐことが無くなって、
どこか寂しかったのかもしれません。
10年というセックスレスの期間を経て、
子育てをまっとうしたこの頃、
僕はどこか彼女にとって
子供と旦那の二役が出来る、唯一の存在だったのかなと思います。
物やお金ではなく、
人の温もりが欲しいと思っても
結婚している彼女にはもう手に入れることが出来ず、
不倫という不道徳なことに足を踏み入れたことで手に入るとは皮肉なものだなと感じました。
独身の僕には
到底理解してあげられないことでした。
僕は桜子さんと手を繋ぎ、満開になった桜を見ました。
少し恥ずかしそうにしていたけれど、
嬉しそうにしている桜子さんを見て、僕も役に立てた感じがして嬉しかったです。
−付き合ってください−
その言葉を軽々しく言うのは
ダメだ‥
この時、改めてそう思いました。
僕も誰かと付き合うことを
軽く考えてはいなかったけど、この人にはある意味、覚悟をもって臨む必要があると思いました。
僕は次のデートで、
付き合いを申し出るために、
ある物を準備することにしました。