桜子さんは、
セックスレスだけではなく、
配偶者の裏切りも味わいました。
信じていた人からの裏切りは
人格も穏やかな暮らしも健康も壊されます。


最初は配偶者の非以外に目を向けることは出来なかったようです。
相手が裏切るまで無意識に追い込んだ自分の言動に問題は無かったと思い込んでいたからです。


でも、小さなちょっとしたことの積み重ね、
思いやりを失った冗談混じりの対応、
優しさを忘れた言い方、態度、
その小さな積み重ねはやがて何層にも渡って、
相手の心に積み重なり、
巨大な岩のような塊となって押し潰していくことを知ったと言っていました。


一つ一つを見れば本当に些細なこと。
だから桜子さんは、自分が相手にとって悪いことをしたつもりは全くないと信じて疑わなかったみたいです。
確かに世間から見たら、妻として普通の言動の範疇だったようですし。



でも、妻あるあるなのか?
夫を蔑ろにしていることに気づかず、
夫はどんどん男としての自信とプライドを無くし、やがて妻を女として見ることが出来なくなる。
何故か妻だけは女に見られないという男性が急激に増えているというデータは無視できないと感じました。

それが
−裏切り−
という形で出たとしたら、悪いのは本当に行動を移した夫だけなのか?

ととのうみすと


そこに辿り着いた桜子さんは、
今はもう
−被害者−
ではないと心から言えるそうです。


自分も悪かったと思えるようになって、
心が楽になったと言っています。

ここまでの道のりは物凄く険しく
何度も何度も心と健康を壊して辿り着いたと思いますが、裏切られた時にその行動の背景まで目が向けられる人は、
やがてまた穏やかな心と生活が戻るのだと学んだ気がします。



不倫する時、
死ぬ気で隠す覚悟があるか、
相手のすべてが壊れるかもしれない覚悟があるか、
そこまでしてでも不倫する必要があるか、
単なる性欲解消で遊び半分じゃないか、
立ち返る必要はあると思います。



僕は、スタートで
単なるセフレ関係とはいえ、
桜子さんを欺いてしまいました。


不倫をしている女性だから
ある意味、
自業自得、因果応報なのかもしれませんが、
人が人を信用している関係に於いて、
どんな理由があるにせよ
騙すという行為は
相手を苦しめることだけは
忘れてはいけないとこの出会いから
学びました。



婚姻関係にある人なら
尚更、
その深さと期間を考えると
行動の重さは計り知れないと思います。