テレビで出演者の誰が言っていた。
ミニスカートを履いている女性を見ていたら、
「見てくるな!凄く気持ち悪い!」
と言われたと。
それに対して、
「見られるのが嫌ならミニスカートを履くなよ」
と反論。
また、それに対して、
「いやいや、ファッションは自分が好きでやってることだから、見ている側には関係ない」
と、・・・。

そうだろうか?
確かに、自分が好きな衣服を着る事は自由だし、何の問題ないと思う。
だが、自分が好きなファッションをしていて、友達や親、異性、好きな人からも何の評価も得ない世界って、どうなのだろう?
「その服、可愛いね」
「センス良いね。似合ってるよ」
「どこで買ったの?」
なんて会話は生まれて来ない。

じゃあ、何のために人と違うファッションをしているのか?
ただ自己満足のためか?
それは、さみしい。
周りの人達とは違う感性を見せたいからじゃないのか?
周りからや、一定の人から評価を得たいからじゃないのか?
世界中の人が同じ服を着て、同じ物を使う。
そんな世界じゃ淋しいじゃないか!

ファッションセンスとは、周りが評価して決めるものだ。
センスと言う言葉は、他者に言われて初めて生きる言葉である。

センスが有っても無くても人から注目を浴びる事もある。
奇抜なファッションや性的に際どいものなどは、着ている側も見られると言う覚悟を持たないといけないと思う。
ジロジロ見ているからと言って、
「見るな!」
と言うのは、お門違いである。
好きな服を着ている自由があるのなら。
見ている側にも見る自由がある。

見ることが、セクシャルハラスメントやストレスにあたると言う、言った者勝ちのよう事を言うのなら。
見ている側にも公然猥褻罪や迷惑条例違反などで訴える権利があっても良いのではないか。

ファッションは自分のモノ。
だけど、みんなが築いた舞台があって成り立っていることを忘れてはいけない。