マナウス~ベレン 航路1200kmの遥かなる旅② ~船上での生活~
船上で生活したこの5日間。
何をしたわけでもなく、ただ何もしなかった5日間。
毎日、朝起きては川を望み、ご飯を食べては川を望み、
夕日と共に川を望み、夜みんなでおしゃべりをしながら川を望む。

沖から見たマナウスの街並

2河川合流地点

桟橋に寄航

板2枚で何をしてるかというと・・・

もちろん、車の運び出し。よく渡れるな、あの板だけで。

アマゾン川流域第3の都市・サンタレン
こんな風に川を眺めていると、時間が過ぎるのはあっという間だった。
僕らの5日間は川と共にあり、川だけが僕らの時間を進めてくれた。

景色を眺める乗客

僕の特等席

釣り船

アマゾン特有の高床式の家と船

河イルカ

ベレンが近づくにつれ、狭くなる川幅

ジャングルハウス

とある桟橋の風景
僕が一日の中で一番好きな時間だったのが、夕暮れ時だ。
船上にいた5日間は、運よく毎日夕日を拝むことができた。
夕暮れ時には、自然とみんなデッキに集まり、
ビールを片手に、ただじっと夕日を眺めた。
アマゾン川に落ちる夕日は、なんともいえない力強さと共に、
はかなさや切なさ、寂しさも兼ね備えていたような気がする。
そんな夕日を見るみんなの顔が、とても穏やかだったのが印象的だった。




川を眺める以外には、お昼前の後方デッキでの日焼けクラブ、
夜に売店前のスペースでのみんなとの酒盛りが僕の日課だった。
日焼けクラブは、2日目に知り合ったおばちゃんと結成した。
このおばちゃん、出会ってすぐ僕の体を見るなり、
『あんたの体は白いね~。それじゃビーチが似合わないわよ』と言ってきた。
これでも、人生で1、2を争うほどの黒さなんだけどな・・・と思いつつも、
これから1ヶ月間、ビーチを中心にまわる僕にとっては聞き捨てならない一言。
『それじゃいかん』とおばちゃんと話し、毎日1時間くらい一緒に日焼けした。

ファンキーなおばちゃん
夜の酒盛りも、他愛もないところから始まった。
僕は毎日、夜風に当たりながらビール、もしくはワインを飲んでいた。
すると、近くにいたおっちゃんが、
『日本人はビール1缶で酔っ払うとは本当か?』と聞いてきた。
『んなわけがない。人にもよるけど、ビール1缶なんて大抵みんな飲める』
と反論したのがきっかけで、一緒に飲み始めた。

メンバーは固定制ではなく、毎日違っていた。
というか、その場で飲んでいた人、全員的な(笑)
唯一の観光客である僕が珍しいのか、みんなお酒を奢ってくれた^^
みんなノリがよく、毎晩大音量でかかっていた音楽を体全体で感じながら、
ビールの缶をまるで水かのごとく、ぐびぐびと飲み干す。
3日目の夜なんて、ひょんなことから、いきなりのど自慢大会が始まった。
どっかから持ってきた電子ピアノと共に、みんな歌うわ、踊るわ。
『底なしの明るさ』とは、彼らにぴったりの言葉である。

のど自慢

歌にあわせて、自然とダンスも始まる
こんな毎日を過ごしたわけだが、僕は『暇だ~』とは一度も思わなかった。
たしかに、やることがない時間はたくさんあったが、
それは暇なのではなく、あえて『何もしない時間』なのだ。
こんな贅沢な時間の過ごし方は、なかなかできないだろう。

ただ川を見るだけの毎日・・・
5日間のアマゾン川下り。
みなさんも『何もしない』をしにきませんか?

3日目の夜に見た満月
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