砂漠での生活 ~日中の生活や砂嵐など~
8月の西サハラ砂漠。
日中の気温は50℃を超え、照りつける太陽はまさに灼熱。
どのくらい暑いかというと、
洗濯物を日向に干せば、1時間もかからないうちに乾き、
日陰の部屋の中で、ただ何もしないで座っているだけで汗をかく。
まさにサウナ状態。
『あ~、俺って生きてる』
そう感じられる場所。
砂漠で生きる人々は、皆この気候に逆らわない。
特に夏は、絶対逆らってはいけない。
日中、村の中を歩いても、道には誰もいない。
たまに声が聞こえてきたとしても、それは日陰で座り込んだ人々の声だ。
玄関先の日陰で座っておしゃべりする姿は、
傍から見ると、一見ダラダラしているようでもある。
しかし、これが砂漠での生活なのだ。
僕は日中に、ちょっと昼間の砂漠はどんなもんかという甘い気持ちで、
砂丘の近くまで歩いていったのだが、ものの5分で引き返してきた。

昼の砂漠は、まさに灼熱地獄
汗びっしょりになるのはもちろん、頭は痛くなるし、
肌は焼けるようにジリジリするし、飛んでくる砂で足を火傷しそうになるし。
ほんととんでもない世界だった。
動くならばやはり夕方18時以降がよい。
砂漠には、暑さ以外にも天敵がある。
それがこれ。

Before

After
そう砂嵐である。
春先に比べれば、夏の砂嵐の回数は少ないらしいが、
それでも週に1~2回はあるらしい。
僕はちょうど滞在中に砂嵐を体験できたのだが、
突風の中に細かい砂が飛んでおり、肌に当たると結構痛い。
あと、砂嵐の中で目や口を開けることは、完全なる自殺行為なので、
絶対やらない方がいい。 ←経験談(笑)
3~4月が一番砂嵐が到来しやすい季節らしいので、この時期の旅行は注意。
砂漠の生活にも慣れ始めた昨日、夕方から砂漠を歩いてみた。
ラクダツアーでは、ほとんどの行程をラクダに任せていたので、
自分の足でしっかり砂漠を踏みしめたかった。
村から砂漠までは歩くと結構あって、一番近い入口まで20分程度。

砂漠の入口
そこから、村から見える一番高い砂丘の頂上を目指す。
サハラ砂漠の砂は、非常に細かく、歩くと砂は表面からずり落ちる。
そのため、サンダルで歩くことは非常に困難で、裸足で歩くことになる。

小高い砂丘を目指して歩く
実際歩いてみると、一見同じように見える砂漠の表面は、
場所によって硬さが違うことがよく分かった。
ただ歩くだけで、足のくるぶしまで埋まるような砂もあれば、
濡れた海岸の砂浜のように、しっかりと踏みしめることができる砂もあった。

遠くから見るとどれも同じように見える
村から小高い砂丘までは、目で見ると非常に近かったが、
実際に歩いてみると、けっこう遠い。
遠くからでは見えなかった、途中途中にある小さな砂丘が思ったよりきつく、
一つ一つはそんなに高低差はないが、これが続くとかなりつらい。
ボディブローのように後から効いてくるので、あせらずゆっくり登るのがコツ。

途中の斜面

風と砂が作り出す風景

綺麗な砂の紋様
砂丘を登り始めて1時間。
ついに山頂に到着!!

山頂
山頂からはどこまでも続くサハラ砂漠が見えた。
その奥には、アルジェリアまで続く黒砂漠の姿もあり、
登ってきた方向を振り返れば、眼下に僕らの滞在している村があった。

どこまでも続くサハラ砂漠

僕らが滞在している村
砂漠ってほんとすげぇ~な~!!
心からそう思った。
砂漠に滞在できたことは、マジ一生の想い出です。
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