散々だった一日  ~オリーブの丘で、この旅初めてのガンギレ~ | ~風の吹くまま、自由気ままな旅を~

散々だった一日  ~オリーブの丘で、この旅初めてのガンギレ~


エルサレム観光2日目。



今日はキリスト教にちなんだスポットを回った。



暑くならない午前中に旧市街の外にあるオリーブの丘を観光し、



日差しが強くなるお昼過ぎには旧市街に帰り、街中を観光する予定。



今日は盛りだくさんなので、移動日以外で久しぶりに早起きし、外に出た。



雲ひとつない青空が広がっており、清々しい朝だった。



僕も上機嫌でダマスカス門に向かう。






散々な一日が始まったとは知らずに・・・






※今日のブログは長いです。ご容赦ください。







まずは、オリーブの丘に向かう。


$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-オリーブの丘



丘の上からはエルサレム旧市街を一望でき、とても綺麗だと聞いていた。



ただ、日差しを遮るものがないので、朝か夕方に行くのがよいとのことだった。



旧市街からは一度旧市街に通ずる坂を下り、そこから丘を登ることになる。



だいたい30分くらい。



丘の上からの景色はサイコーだった。



$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-オリーブの丘からの眺め



旧市街の全景を望むことができ、スペインのトレドの街並みを思い出した。



ちなみに、手前に見えるのはユダヤ人墓地で、



この中に『シンドラーのリスト』で有名な、シンドラーのお墓もあるらしい。







丘の上からの景色を堪能した後、丘の途中にあるいくつかの観光スポットを回る。



$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ラグダラのマリアの教会
ダヴィンチコードにも登場する『マグラダのマリア』の教会


$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-墓の入り口
聖母マリアの墓の教会内部


$~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-聖母マリアの墓
聖母マリアの墓







そう、ここまでは順調だった。



問題はここから。



次に訪れたのが、ゲッセマネ(オリーブ搾り)の園と隣接する万国民の教会。



最後の晩餐を終えたイエスがこれから起こる事を予想して悩み、祈ったとされる場所だ。



ここの午前の閉園時間は12時。



時間が近づいていたので、急いで入り口に向かう。



すると入り口にいた何人かの男が、「早く来い、早く来い」と手招きしている。



まだ閉園時間15分前だが、とりあえず走って向かい、中に入る。



中に入るとすぐに、神父のような黒い格好をした人が、「時間がないから案内してあげよう」と言ってきた。



若干格好が怪しかったが、教会内の神父とも笑顔で話していたので、信頼して話を聞いた。



~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-教会正面
万国民の教会正面


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-キリストが血の涙をながしたとこ
キリストが最後の夜を祈ったとされる岩の一部


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-庭
キリストの時代からあったとされるオリーブの園(手入れをする神父)







一通り見終わったところ(といっても2分くらい)で、男は切り出した。



ベツレヘムにもう行ったか?



オリーブの丘にはもう行ったか?



もし行ってないなら、俺のタクシーで連れてくよ






えっ、タクシー!?






僕の頭は??だった。



あなたはここの人じゃないの?



いや、俺クリスチャンじゃないし






・・・。



あ~、そういうこと。






状況を理解し、なんだかんだと理由をつけて、全て断る。






すると男は、案内したからチップを寄こせという。



まあ、これはよくあることなので、いつも通り断る。



そしたらなんと、男は教会のために寄付をしろと言い出した。



いやいやいや~。



あんたさっきクリスチャンじゃないって言ったじゃん(笑)



僕がそれなら教会の人に直接寄付したいというと、男は俺に渡せと譲らない。






もうめんどくさくなったので、出口に走っていこうとそっちを見ると、



外にいた男の仲間が、檻の扉を閉めやがった。






えっ?今度は監禁ですか!?






見事なコンビプレーなこと。



さすがにこの光景をみて僕も観念し、おとなしく10シュケル(250円)を渡す。






すると男は、ガンギレ。






これっぽっちの金で何ができる!!






・・・。



これでも、頑張ったんだけどな。



でまかせで、今日帰るから金がないというと、男は日本円でいいから出せと。



こっちがどう切り返すか悩んでるときもずっとマネーマネーマネーとうるさい。






男はしびれを切らし、僕のポケットを上から叩いた。



もちろん僕はコインを他にも持っていたので、チャリチャリとなる。






すると男は真顔で、






全部出せ。






ちゃらけた感じも、含み笑いもなく、真顔で言ってきた。






しょうがないので、僕がポケットの中からお金を全部(45シュケル≒1125円)手に出すと、男は・・・



しけてんな。物乞いにあげる金かよ



と言った。






この言葉を聞いて、僕の中の何かがキレた。



おまえほんとに終わってんな。
そんなにマネーが好きなら拾って集めな、このジャイアン!!




と叫びながら、手に持ってたお金を地面に叩きつけた。
※なぜジャイアンと言ったかは、本人も不明。ジャイアンもここまでひどくないよね。



そして出口に向かい、檻の扉を蹴り飛ばして開け、外に出た。






外にいた仲間の足に、蹴り開けた扉が当たったらしく、後ろで何か騒いでいたが、



振り返らず、そのまま人がたくさんいる旧市街方面へと向かった。






今考えると、扉の鍵を閉められてなくてほんとよかった。






聖地エルサレムの主要観光地で、こんな目に合うと思わなかった僕は、気分がた落ち。



午後も引き続き観光を続けたが、何を見ても、何をやっても、あいつの顔を思い出す。



どこに行っても、つまらない。



こういう時に、一人旅は不便だ。



なんでもかんでも、溜め込んでしまう。






その後も不運は続く。



旧市街ではタクシーに轢かれ(当てられ)、



新市街を歩いていたら、いきなり空からビールが降ってきた(若者がこぼした)。



さらに、あいつと同じものは食いたくないと心底思い日本料理屋に向かうが、お店は定休日。






この日は、何をやってもうまくいかなかったダウンダウンダウン






明日は、いい日でありますように :*:・( ̄∀ ̄)・:*:





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