こんにちはガーベラ



皮膚にできたキズに キズパワーパッドという創傷被覆剤を用いて治療するのが流行っているようです。


しかし、これは使い方を誤るとキズをかえって悪化させてしまいますから要注意です。


キズができてすぐ、ばい菌だらけの状態でキズパワーパッドを貼ってしまうと、ばい菌がさらに増えて皮膚がばい菌に感染し、ひどく腫れたり傷んだりしてくることがあるのです。

当院でもキズパワーパッドを貼ってかえってキズが悪化して来院される患者さんが時々おられます。


また、指の湿疹が悪化して掻きむしってキズができてしまい、それにキズパワーパッドやバンドエイドを貼り付けてさらに悪化して来院される患者さんもよく見ます。

これは、ばい菌が増えて悪化するということもありますし、蒸れて湿疹そのものが悪化することもあるのです。

湿疹のあるところに蒸れてしまうようなもの(キズパワーパッドやバンドエイドなど)は、そもそも貼るべきではありません。



キズパワーパッドはキズ表面のばい菌を少なくして、治りかけの時期に使うのは問題ないと思います。

しかし、出来たてのばい菌が付着している可能性のあるキズにいきなり用いるべきものではないということを認識していただきたいと思います。


ではどうするのが一番良いか。



キズができてしまったらまずは水道水で良いのでよく洗い流す。これで多くのばい菌を除去できます。

さらにそこから4-5日間は抗菌剤の軟膏をたっぷり塗って滅菌ガーゼで保護をする。

ガーゼは余分な水分を吸い取ってくれて蒸れるということを防いでくれます。ばい菌は高温多湿の蒸れている状況で特に増殖しやすいのです。

そのあとは完全に上皮化するまでキズパワーパッドを用いても良いし、抗菌剤軟膏と滅菌ガーゼ保護を行い続けても良いと思います。



以上、今後のキズの治療の参考になればと思います気づき




ちょうちょ塚口やまもと皮膚科ちょうちょ