「お金をかけた=出生率アップ」にはならない
子どもが2人いる私ですが、
もし「3億円あげるから、もう1人産んで」と言われても…たとえ若くて健康だったとしても、正直無理!
身体的な負担、メンタルの余裕、育児の時間、自分の人生とのバランス。どれもお金だけではどうにもならないんですよね。極端な例だとは思うけど。
実際、世界を見ても「お金をかけた=出生率アップ」にはなっていません。
たとえば支援が手厚いスウェーデンでも、出生率は1.7(人口維持レベル以下)。
日本も2000年代から少子化対策を続けてきましたが、2022年の出生率は1.26と、むしろ減少している。
「2人目がほしいけど経済的に不安」という声はよく聞きますが、実際にそうした理由で行動に移せる人はごく一部。
気持ちだけではなかなか決断できない、というのが現実なんだと思います。
さらに、今お金をかけても効果が出るのは10〜20年後。その間も人口減少は加速する。
だったらいっそ、「人口を増やすこと」自体をゴールにするのをやめてみる!
人が少なくても豊かに暮らせる社会は、技術的には可能にしていく。
しかも、地球環境にもやさしい!
ちなみに100年前の日本の人口は、今の約半分。
それでも当時の社会が 人口が少ないから不幸だった、とは限りません。
人口が少ないこと=不幸ではない
「人口が減る社会で、どう幸せに暮らすか」
これを前向きに考える方が、よっぽど現実的で、希望も持てる気がする。
少子化対策、子育て支援は必要!でも少子化を“問題”としてだけ見るのはやめた方がいいと思う!
という話でした。
新しい社会のデザインを描くチャンスと思った方が気持ちも明るい。