行って参りました。
入場着席して、まず気になったのが、花道の端に備えられた、王冠の中に椅子がある物体。
卒業コンサートの時のように、最後その椅子に座って昇っていくのかなとも思ったけど、
それにしては、ワイヤーとか昇降装置がない。
第一、始めっから置いてあるのは変だ。
疑問点は他にもあった。
マリンメッセ福岡のH.Pの当日のイベント情報には「HKT48コンサート」とあった。
「指原莉乃」という表記はない。
そして開演。
さしPが、煌(きら)びやかな衣装でさっそうと登場、と思いきや、
ステージ中央の階段の最上段に現れたのは、
ロングスカート(ワンピースかな?)の普段着っぽいスタイルのさしP。
何か、いつものコンサートと雰囲気が違う。
「ここにいたこと」を歌いながら階段を降り、王冠の椅子に向かう。
そして2曲目、HKT48メンバーによる「早送りカレンダー」が始まると、
さしP、パフォーマンスには参加せず、椅子に座ってまるで観客よろしくステージを観る。
そこで、やっと気がついた。
もう既に、HKT48そしてアイドルを卒業した身。
現役アイドル達とは一線を画す立ち位置なんや。
そして、その思想は最後まで貫(つらぬ)かれた。
パフォーマンスに参加しても、白基調のロングスカート姿のまま、後ろの方の目立たないポジションで。
HKT48の曲が3曲続き、最初のMCの後、さしPの足跡をたどる形で、
AKB時代から関わってきた楽曲を披露。
そこでも、さしPは全て当時のポジションで。
特に、「君のことが好きだから」は、「君のことが好きやから」でなくて、あえて方言なしで歌唱させる。
また、「ヘビロテ」では、十数本並べられたスタンドマイクの、向かって右端のマイクで、
当時の自分のパートを歌唱。
他のマイクには誰も立たず、会場の観客全員で合唱させる、という前代未聞の演出。
さしPのソロ曲以外の全ての曲が、
卒業を発表したメンバーをはじめHKTメンバーが目立つように仕組まれていた。
セットリストは勿論、これらの演出は、すべてさしPによるものだろう。
指原莉乃という人の頭は、いったいどうなっているのか?
んで、唯一さしPが派手な衣装を身に着けたのが、アンコール曲の「川の流れのように」
秋元康さんからのリクエストだったとか。
そして最後の曲は・・
なっなんと、あの幻の名曲「タンスのゲン」
さしPが、HKTに移籍してまもなくのCM曲だ。
らぶたんやキャップの顔が浮かぶ。
メイキングも含め、何回YouTube動画を見たことか。
なんでこの曲?
曲が終わって、その疑問は晴れた。
さしPが最初に現れた階段の、最上段にポツンと置かれたタンス。
その引き出しに、持っていたマイクをそっとしまって閉めた。
もうステージでは歌わない、という強い意志の表れなのか。
その後、唇に人差し指を立てて会場の歓声を制すると、
肉声で「ありがとうございました。」と言ってステージ裏に消えていった。
最初から最後まで、本当にアイドルを卒業したのだ、ということと新生HKT48への期待を込めた、
メッセージ性の高いステージでした。
今後のさしPの活躍を期待してやみません。
会場周辺の写真沢山撮りましたが、パッとしたものがなくて・・
指原大明神が祀られた指原神社の写真だけです。
PS:折角作って持って行った応援うちわ。思ったように光らんかったし、
さしPには一度も見てもらえんかった。(T_T)