HONDA Jet | クリシュナのあめーばーぶろぐ

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110130-00000073-san-bus_all


ホンダは、小型ジェット機「ホンダジェット」について、2012(平成24)年後半に初号機の引き渡しを行った後、最大で年間100機程度の生産を行う方針だ。当面は、需要の多い欧米だけで受注販売し、中長期的にはブラジルやインド、中東などでの販売も視野に入れる。創業者の故・本田宗一郎氏の夢で、開発開始から約25年が経過したホンダの航空機事業がいよいよ具体化してきた。


 ホンダの航空機事業子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」(本社・米ノースカロライナ州、従業員550人)の藤野道格社長は「現在、100機を超える受注があり、当面は年間80~100機の生産を行いたい」と語った。

 ホンダジェットは昨年12月20日、米国で量産型機の初飛行に成功。現在、販売に必要な米連邦航空局(FAA)の型式認定取得に向けて飛行試験などを続けている。今後、5機のテスト機で構造試験などを行う見通しで、来年後半に型式認定が行われた後、機体や生産施設が認可される。

 初号機引き渡し後の半年間で30機を納入する。価格は450万ドル(約3億7千万円)。米国での本格生産に向け、ホンダエアクラフトの従業員を約300人増やすことも検討している。

 受注は現在、小型ジェット機を受け入れる空港インフラが整い、富裕層が多く大都市間移動の需要がある欧米だけだが、「ブラジルやインド、中東は大きな市場でディーラーからの問い合わせも多い。販売のタイミングを検討している段階」(藤野社長)という。

 日本市場について、藤野社長は「インフラ事情や空港の利便性、需要を考えると、ビジネスとしては難しい」と指摘。中国についても「需要はあるが、独特のビジネス習慣や航空規制がある。現実的な面をみて動き出さなければならない」としており、日中両国では当面、販売しない方向だ。

 ホンダジェットは1986(昭和61)年からエンジンと機体の両方の開発を始め、主翼の上にエンジンを配置する斬新な設計で、騒音を抑えて広いキャビンを確保した。競合する米セスナ社の同型機と比べて、15~18%広い客室と20%ほどの燃費向上を達成した。最高速度は時速780キロ。